雑感

松茸ごはんと秋の気配

まだまだ蒸し暑い日が続くが、台風の群発にともない関東では最高気温が35℃を下回る日がみられるようになって、ようやく真夏が終わる時期に近づいてきたことを感じる。秋の気配だ。 地元のお弁当の老舗「崎陽軒」で秋の季節限定のお弁当を売り出すという記…

竹富島花夢想

立春を過ぎても寒波の襲来で寒い日が続く関東を離れて常夏の南の島に避寒の旅に出た。 全日空で石垣島に飛びさらに観光船に乗って海を渡り花の島、竹富島に着いた。 あちこちに亜熱帯の花が咲く。アダンやバナナやパパイヤの実がにぎやかに実り、白い道とオ…

シュウマイ弁当か炒飯弁当か?

今日、講義を担当している専門学校の今年度最後の授業が終わった。いよいよ明日は試験になる。ぜひ、学生みんなが合格点を取って卒業して欲しい。 学生のなかには中年といっても憚ることのない歳の行ったヒトもちらほらと混じっているが、大半の学生は20前後…

九月の虹

奇妙な動きをして太平洋から日本海に進路を変えた台風11号がもうじき熱帯低気圧になりそうだ。 今朝小雨の中、大きな虹が出た。 天気が不順でこのところ良く虹を見るが、早朝の居間の窓からこれまで虹を見た記憶がない。 日中はまだまだ暑い日差しが降り注ぐ…

春一番と蕗の薹

今日、関東地方に春一番が吹いた。例年より随分と遅い風の日だった。気温が上がり日差しも暖かくて春の到来を肌身で感じた一日だった。 いつものようにバスに乗って大船まで行き、あとは徒歩で鎌倉の尾根を目指した。そこかしこに紅白の梅の花が開き道端には…

冬のオリンピック

(沈む満月と日本の夜明け、 AY氏の写真借用) 冬季北京オリンピックもあと二日を残すのみとなった。 今回のオリンピックはコロナ下の厳重管理下の開催ではあったけれど見どころ、話題の多い大会だった。記憶に残る大会だったと感じる。 メダルの数で言えば…

春風亭一之輔を観に行く

今日は建国記念日、首都圏の大雪予報は大外れ。朝には霙も上がって陽が差し、わが居住地あたりは風の冷たいカンカラカンに干上がった冬日となった。 老人は大雪で転んで怪我をしても眉を顰(ひそ)められるだけなので、数日の家籠りにも耐えられるように、新…

大雪狂想曲

雪は豊年の瑞(しるし)。 万葉集(三九二五)に「新しき年の初めに豊の年しるすとならしに雪の降れるは」と読まれ、年を越して新年(旧暦)を迎えても雪の多い年は豊年のしるしであるという。現代の統計では当たるも八卦当たらぬも八卦当のようだけれど、古…

誕生日プレゼント

この春に小学4年生になる孫のへーちゃんの誕生日が近い。 コロナ禍でめっきり会う機会が少なくなってしまい、最近はどんな暮らしぶりか全然わからなくなってしまった。家族でアニメーション映画を見に行ったり、新型コロナウイルスのデルタ株蔓延が一段落し…

ふるさと納税で地元のマグロを頼んでみた

昨年末、初めてふるさと納税に挑戦してみた。 納税額を調べて上限額を調べたりインターネットでの注文の仕方が複雑で面倒くさい感じがしていたが、意外と簡単に申し込みが出来た。でも他県に税金を寄付してしまうと地元の納税額が減ってしまって自分の町の行…

時間について

最近インターネットを眺めていたら、時間に関する面白い記事をみつけた。 重力が大きいと時間の進行が遅くなり、小さいと時間が速くなるというものだった。アインシュタインの一般相対性理論や特殊相対性理論で予測されていた現象が、高精度に時を刻める「光…

四万十の風がとどく

四万十川の河口近く、赤鉄橋のたもとで仕事をする神経内科医、小笠原望氏から句集が届いた。 四万十川の四季折々の写真と川柳、明るいイラストを載せた小冊子の表紙には「フォト川柳 聴診器の向こう側.四万十の色 何億の生と死と.小笠原望、森千里、小笠原…

城崎にて

兵庫県の日本海側にある有名な温泉地、城崎を一度訪ねてみたいと思っていた。 なぜかと聞かれても、とり立てて明確な理由があるわけではないが、強いて言うなら中学生時代に読んだ志賀直哉の私小説「城崎にて」がきっかけだろうと答えることになるのだろう。…

M 式「海の幸」森村泰昌展を観に行く

コロナの第6波がいつ来るのか、心中穏やかざる年の瀬を迎えた。おまけに猛威を奮ったデルタ株ではない、さらに凶悪な新たな変異株のオミクロン株の国内への侵入で一気に緊張感が高まる状況になってしまった。今のうちに行動しておかないと今度こそ都市封鎖が…

こどもホスピス「うみとそらのおうち」内覧会

先日(11月21日)、横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」が盛大に落成式を迎えた(認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクト )。 一般公開を間近に控えて、昨日、お手伝いしてる認定NPOスマイルオブキッズのスタッフとともに、施設の内覧会に参加して…

人間国宝柳家小三治さんの死を悼む

旧来の落語ファンである。 贔屓の落語家はたくさんいる。すでに故人となった落語家も少なくない。 古典も新作もどちらも好きだ。新作では春風亭柳昇が好きだった。 圓歌の中沢家の人々も好きな新作のひとつだ。 いまではYouTubeでいろいろな映像を見ることが…

虹の朝の散歩

朝の虹 コロナ第五波が爆発的に加速している。感染はパンデミックとなり、国内の毎日の新規感染者発生件数が二万五千人を越えた(最近ではパンデミックという言葉も聞かなくなった)。 自宅療養中の中等症の家族内感染一家で母親が急死して発見されたり、コ…

夏の粧

梅雨明けとともに連日最高気温が30度を越す真夏日が続く。 ジメジメとした蒸し暑さから一気に眩暈を誘う厳しい日差しが降り注ぐ日々に様変わりして 肌に痛いほどの直射日光に当たるとたちまちに蒸発してしまいそうな気がする。 日中は熱中症にならないように…

犬も歩けば・・・

三匹の猫たち 梅雨明けまであと少しの気配 夜明けには晴れてきて蒸し暑い朝を迎えたが 出勤前の朝のニュースで面白い話を視聴した 三重県のとある町で 信号機を支える鉄柱が根元から倒れたというニュースだった 耐用年数50年の半分にも満たない23年で倒壊し…

別れのとき

もうだいぶ前からこの日がくることは覚悟していた。 時代の流れの中で、抗えるものとそうでないものがある。 現実に別れの日が来てみるとそこはかとない寂しさを感じる。 世の中の趨勢に逆らって、傍目には肩ひじを張り意地になってこだわって見えたに違いな…

人間ドッグ

東日本大震災から昨日で満10年が過ぎた。 あの日、職場の建物が大きく揺れ、駐車場に避難したことを昨日の様に思い出す。 それまで経験したことのない震度5強の揺れだった。 天気のよい日で、午後3時頃までは日差しが暖かく風もない穏やかな日だった。 日が…

月は沈み、陽は登る

月の入り 日の出 昨日は午後、霙が降った。 今日は朝から快晴だ。 今年度後期から始また専門学校の授業も昨日が最終日だった。計14回の講義だった。来週試験がある。 二十歳前後が多い学生にとっては、今年は学校行事をはじめなにかと中止になった催しが多く…

コキの目覚め

インカの目覚めという馬鈴薯がある。 ジャガイモは南米ペルーの高地が原産だ。日本には南蛮船によってもたらされた。無骨だが味があって、土まみれで決して華やかな存在とは言えない芋。 芋のように暮らして、自分もとうとう今月、古希の月を迎える。 生まれ…

秋田で湯治

GoToトラベル・キャンペーンのなか予約が取れたので、慢性腰痛の療養に秋田の乳頭温泉郷に湯治に行った。 角館で食べた比内鶏の親子丼と稲庭うどん この温泉は田沢湖を眼下に眺める秋田駒ケ岳の山腹にある。 スキー場のある田沢湖温泉郷を過ぎ、ブナの森のな…

名残の花と秋の実り

窓の外に目をやるといつの間にか燕の姿を見ることがなくなり、夕闇が近づくにつれ蝙蝠がせわしなく飛び交うようになった。 朝晩、すっかり涼しくなった。昼間は暑かったので昨夜は窓を開けたまま寝てしまい、未明に肌寒くて目が覚めた。 ベランダの朝顔の蔓…

冬瓜

鎌倉農協で300円の冬瓜 夏野菜の王様、冬瓜。どっしりとして圧倒的な迫力。 季語では秋。 でも、夏から秋の野菜なのに、なぜ冬瓜なのだろう。 皮が傷つかなければ冬までもつ野菜なので冬瓜だと書いてあるが、どうも胡散臭い。 冬までとっておいて試してみ…

風船葛

ベランダのフウセンカズラ 水遣りの算段がうまくゆかず このところの暑さでベランダのフウセンカズラと朝顔が枯れてしまった。 風船を鉢に盛ってみると なんだか食べられそうな気がしてくる。 もうすぐそこに秋が来ているらしい。 今年の収穫 手に取れば風船…

五年という時間

今から五年前は、いよいよ翌年の春の定年退職を控えて三十年以上勤めた職場で現役で働いていた。ずっと昔のように思える時があるが、つい昨日のように感じる時もある。 時間の長さには定めがない。ある時は短く、ある時は長い。過去に遡るといっそう時間の長…

梅雨明け間近

去年採れたタネから咲いた朝顔 今日から早、八月。今日は久し振りに午前中から抜けるような青空が広がりようやく梅雨明けが近づいたようだ。(追記、昼のニュースでは気象庁が関東地方の梅雨明けを発表した。) 温暖化の影響だろう、今年の梅雨もあちこちで…

息切れゼイゼイ

一昨日、神奈川県を含む全国の新型コロナウイルス感染にともなう緊急事態宣言が解除された。これを受け神奈川県では27日午前零時から外出自粛要請と休業要請を解除すると正式に発表された。 4月7日に宣言が発動して昨日は50日目だった。「50日目の朝」という…