岩手山

9月19日の夜半に出発したら思いのほか道が空いていて
20日朝、6時には盛岡まで来てしまった。
少し時期が早いかもしれないが岩手山の紅葉を見に行くことに決めた。
始業してすぐの網張温泉登山リフトに乗って犬倉山の終点で降り
歩き始めようとしたが強風と寒さに怖気づいて退散。
またリフトで降りて来てしまった。
東北の山は寒い、あなどれない。
麓はうす曇りで頂上は雲の中だった。
さて、どうしようか。
とりあえず近くの国民休暇村のキャンプ場をのぞいてみた。
雲が流れてだんだん晴れてきた。
宿泊地にした相の沢キャンプ場は岩手山の展望台、鞍掛山の登山口にあった。
徹夜の運転で疲れていたから、明日にそなえて
鞍掛山へのハイキングで今日は足慣らし(軟弱なのだ)。

歩き始めると快晴となり岩手山の頂上がくっきり見えた。

やっぱり今日登ればよかったと後悔する。
キャンプ場は無料の公営県民の森のなかにある。
車で5分のところに、[お山の湯]と名前がついた温泉施設があった。

はやばやと風呂に入り、焚火を炊いて、のんびり。
キャップ場は広々した牧場に続いている。

夕暮れ時には放牧された牛が啼いていた。
牧場の向こうの森に夕陽が沈む。
色づく西の空を見ながら
入浴施設の前で売っていた岩魚の塩焼きをかじってビールを飲み
日が暮れるとほとんど同時の6時には寝袋に入って寝てしまった。
静かな夜だったが月も星も見られなかった。
9月21日の朝もうす曇り。
でも岩手山には雲が掛っていない。
昨日のったリフトに再び乗って、山頂を目指す。

予想と違い、紅葉は真っ盛り。
雲海の向こうに八幡平、八甲田の山なみや秋田駒ヶ岳鳥海山早池峰山が望めた。
はるか遠くになつかしい岩木山の姿も見ることができた。

犬倉山、黒倉山、鬼が城を経て不動平から頂上に登る。
帰りは八ツ目湿原へ下り大地獄谷の脇を通って鬼が城の壁面の紅葉に見とれる。
ゆっくり歩き過ぎてリフト乗り場に辿りついたの終業直前だった。
早く帰れたらキャンプ地を移動しようと思っていたが
テントサイトに戻った頃にはすっかり日が暮れていた。
星はひとつだけ、金星だろうか。
湯に入りランプの明かりで夕食のペンネを茹でて
ビールとウイスキで出来上がり、爆睡してしまった。
3日目は花巻まで一般道をはしり、花巻IC近くの道の駅で野菜と果物を買った。
リンゴが7個入って200円だった。安いなあ。
東北道のSAでは同じようなリンゴが700円で袋詰めで売っていた)
帰りの東北道にも渋滞はほとんどなく、我が家に6時前に帰りついた。
お月見はできなかったが
テント泊2泊4日で紅葉とキャンプと爆睡を堪能したシルバーウイークだった。