奥穂高岳登山

前の週から天気図を眺め眺め、お盆の後は天気が好転しそうなので、8月16日(木)から2泊3日で奥穂高岳登山に行った。
朝3時に自宅を出発して、沢渡に7時5分に到着、往復割引の乗車券(一人2000円)を買って、ガラ空きのバスに乗り上高地に8時35分に到着した。
お盆休み明けの上高地の朝は人もまばらで静かだった。
爽やかに晴れた道を休み休み歩いて明神に9時15分、


(明神)
徳澤に10時10分着、

(帰りに泊まりたかった徳澤のキャンプサイト
横尾に11時20分着、横尾大橋の向こうに時々頂上が雲に覆われながらも北穂高岳が綺麗に見えた。

上空は少し雲があって歩くには最高のいい天気だ。
横尾11時35分発、横尾谷の沢は結構水量が多く屏風岩を眺めながら本谷橋に12時40分着。

ここから先は今回が初めてだ。
以前5月の初めに横尾山荘に泊まりに来た時は散歩がてらで、装備もなかったので屏風岩を眺めただけで引き返した。
橋を過ぎて沢沿いの道が急登になったあたりから陽射しが強くなり、
暑くて涸沢に沿った登山道に入ったころで心臓がバクバクいいだして、ばて気味となる。

(ようやく目指す奥穂高岳が見えてきた)
あえぎながらなんとか涸沢カールのテント場に14時50分着、

かろうじてコースタイム通りに着くことができた。

(吊尾根下の涸沢の大カール)

(逆光の穂高連峰、中央が穂高岳山荘のある白出のコル)
さっそくコンパネを借りてテントを設営し、長年の憧れだった涸沢ヒュッテのデッキでおでん(6品で700円)をつまみに生ビール(一杯800円)で乾杯だ。

これがしたかったのだ。
脱水状態だったので生ビール1杯はあっという間に空になったけれど、これ以上飲むと倒れそうなので諦めた。おでんは少し味が薄かった。翌日、涸沢小屋の前を通った時にみたおでんの方が色が濃かった(食べなかったけれど)。

テント場には結構沢山のテントがあり、あとからあとから日が暮れるまで登山者が登ってきた。
意外と子供を連れた家族が多いのには驚いた。ここは観光地なのだ。
涸沢カールの残雪、正面の夕焼け空の下の常念岳を眺めながら、

常念岳のシルエット)
レトルトカレーと高級(!)インスタントみそ汁(でも1個130円、それでも我が家では高級品)の夕食を食べてこの日はこれで終了、晩酌せずに早々と寝た。
8月17日(金)4時過ぎ起床、天気は晴れ、長年の懸案だった奥穂高岳に登る日がきた。

(右側が奥穂高岳

(中央が涸沢槍、左端が白出のコル)
昨日炊いておいた冷ご飯とチキンラーメンで雑炊が朝ごはん。
5時50分涸沢発、
見上げればすぐそこに見える穂高岳山荘も歩きだすと遠い。

(涸沢槍下の大お花畑)

(ザイテングラートのとっつき)

(涸沢カールのテント場)

(ザイテングラートから眺めた前穂高岳

(山荘まであと少し)
ザイテングラートの急登を越え8時ちょうどに穂高岳山荘着、2時間かかった。
小屋のすぐ脇が奥穂への登山道だ。

(結構リスキー)
鎖に梯子と今回最高の難所が続く。

(登頂!!!)
這うようにして9時5分に頂上到着、日本第3位の3190メートルの頂だ。
そうそうに頂上をあとにして下る。

(涸沢カールを見下ろす)
涸沢小屋で一服してソフトクリームを食べてしまったのがあとから思うと時間オーバー。

テントを撤収して一目散に徳澤を目指して下るが横尾大橋の手前の10分で雷雨に会う。
バケツをひっくり返したような雨に雨具を着る間もなく全身濡れ鼠になってしまい
予定を断念して、横尾山荘に飛び込んでしまった。
横尾山荘の大広間は快適、お風呂が汗と雨に濡れた身にはなんとも嬉しかった(でも一泊一人9500円は痛い)。

(着替えがなくて雨具のズボンを穿いて一休み)
ふかふかのふとんがあり

夕食も

朝食も美味しかった。
夜には雨が上がり、8月18日(土)の横尾の朝はいい天気だ。
朝5時の食事に並んでいる食堂前で昔一緒の職員住宅に住んでいたH氏親子に遭遇した。
息子のタケちゃんが逞しく大きくなっていてビックリ。

6時少し前に山荘を発って
9時前に上高地ビジターセンターに着いて見物し、
混雑のない中央高速を走って午後4時過ぎに自宅に着いた。