源氏山から長谷へ

予定のない土曜日、どこかに歩きに行きたいが、
今日は午後から排水溝の洗浄業者が来る日なので、遠出ができない。
近場だが、北鎌倉から源氏山の紅葉探索に行くことにした。
源氏山は山である。
北鎌倉は電車を乗り継いで我が家から30分余りで行ける歴史遺産だ。
源氏山周辺や通称鎌倉アルプスと呼ばれて森の中は、
手軽に心身のフレッシュできる貴重な場所で、
すぐ近くに住宅が迫っているのに杉や常緑の木が景色を遮って
深山のなかにいるかと錯覚するほどの不思議な空間だ。
今朝は浄智寺から入って源氏山に登り、長谷に下りて大仏様の顔を拝み
鶴岡八幡宮のお参りをして北鎌倉にもどるコースを歩くことにした。
朝八時すぎの北鎌倉は駅近くの中高生を除き観光客はまばらだった。
いつものように浄智寺から入ると紅葉はまだ始まっていなかった。

浄智寺は紅葉の気配なし)


(葛原岡神社からは富士山が見える)

源氏山公園下の紅葉がかろうじて色が変わっているくらいだった。
常緑樹に囲まれた尾根道をあるくと、あちこちに秋の風情があった。

名前の分からない大きな鳥や
食べられないけれど真紅に色づいたカラスウリの赤い実にひきよせられた。
花もたくさん咲いていた。

(カイドウの花)

(ホトトギス)

(ツワブキ)

(サザンカ)


(長谷の大仏様は屋根越しにお参りした)

(旧コガ邸)
長谷から小町通に戻ってくる途中に立派な洋館があった。
今はレストランになっているが少し前までは老婆がひとりで住んでいたという。
今日は婚礼で貸切だったが今度来たらのんびりコーヒーでも飲んでみたい。
鶴岡八幡は七五三の親子連れの姿が微笑ましい。

(舞殿では結婚の儀)


(シュウメイギク)
古都鎌倉は少しずつ変わりつつあるように感じられた。
せっかくの歴史遺産を十分に活用していない街が、
自分たちの価値に気付きつつあるような活気を感じた。
北鎌倉に戻って電車に乗って帰ったが、歩数はようやく20000歩だった。
鎌倉の紅葉はまだまだだ。