岩槻のまちかど雛めぐり

昨日は気温は高くなかったが、陽が差して風のない穏やかな一日だった。
雛祭りが近いので、カメラをぶら下げて埼玉県の岩槻に雛人形見物を兼ねて散歩に出かけた。
行きはJR大宮駅から東武線に乗って行った。

東武野田線岩槻駅


岩槻は昔の城下町だ。江戸時代、日光参社の道筋にあった町で、
東照宮の修繕に携わる職人が人形作りに手を染めたことが始まりの人形の町として有名だそうだ。


(時の鐘)

(初めて県庁が置かれた芳林寺、太田道灌の墓があった)

(古民家で解説してくれた御爺さん)
往時をしのぶ古い町並みは少ししか残っていないが、明治時代にはじめて埼玉県庁の置かれた町中には太田道灌の墓がある。
岩槻城址は昔を偲ぶ遺構は全く残っていないただの公園になっていたけれど
あちこちで河津桜が満開ですでに春爛漫だった。


(賑やかな雛段飾りの愛宕神社


(江戸時代の藩校、遷喬館。意味は高いところに移るということらしい)

町のあちこちでその家に伝わる由緒ある雛人形が飾ってあって自由に見物できる。
ずいぶんと観光客が訪れていて町おこしに成功している。
知恵さえあれば町おこしができることを示す好例だろう。




駅前や神社ではお祭り行事も行われていた。
しかし、よくよく見ると人形は不気味だ。
とくに昔の人形は凄みがある。魂があるのだろう。
お昼は老舗の鮒又の大広間で松花堂弁当と鰻丼を食べた。




(鰻の焼き方は甘味の少ないあっさり味で、香ばしかった)
復路は東武で春日部から押上まで出て都営地下鉄に乗り継いで帰ってきた。乗り鉄である。
JRに比べると片道で400円近く私鉄のほうが安かった。
しかも時間も早い。どこかに出かけるときにはよく調べないといけないことを実感した。
帰ってから今週もカレーを作った。
今度は辛くなり過ぎた。
今日の夕方はいつもながらの笑点を見ながらの夕食だった。メニューは全国多彩だ。

前菜は帯広のみそ漬けチーズ、メインは神戸の四興楼のシュウマイ、お酒は京都嵐山の丹山で、
付け合わせに、メカブ(地物)とセリのおひたし(これも地物)と京都東寺の弘法市の縮緬山椒だった。
ほとんどがお土産だ。でも美味しいねえ。