谷根千ぶらり

谷根千(やねせん、と読む)とは東京の下町、谷中、根津、千駄木のことを言う。
最寄りのJRの駅は日暮里と西日暮里でわが母校に近い。
根津神社ツツジが見ごろを迎えたとのことで、快晴になった東京に行ってみた。



(時期があえば色とりどりになるツツジの花壇)

神社にはツツジ目当ての参拝者が沢山来ていた。
でも肝心のツツジはほとんどが蕾の状態で、ほんの一部が咲いているだけだった。
参拝のあと、千駄木と谷中の町をぶらぶら歩いた。
路地裏道で京急線新逗子駅前に店を出すパン屋の出張販売に出会い、美味そうなのでついつい買ってしまった。
東京に来てまで神奈川県地元のパンを買うこともないのだが、そこが東京散歩のだいご味だ。

(笑顔が素敵なベーカリーミウラのスタッフ)

(古い建物を再利用した雑貨屋さん)

(教王寺の境内は花盛り)

(教王寺のツツジは色が強烈だった)
探していた今年の散歩用の帽子を、さんさき坂の日乃本帆布で見つけた。
毎年ひとつは新しい帽子が欲しい。
値段も手ごろだったのでつば付き帽をひとつお買い上げ。これで散歩の意欲も湧くだろう。
夕やけだんだんの階段から谷中銀座を眺めると大混雑だ。
階段に面した中野屋で酒の肴に浅利とからし菜とハゼの佃煮を買った。

夕やけだんだんの階段の上から見た谷中銀座

(佃煮の老舗、中野屋、創業から95年だそうだ)

(佃煮は100gで大体500円ぐらいだ)
谷根千には昔の東京の風情が残っている。今も昭和の風が吹いている。
外国人が多い。メンチカツの店先が大混雑なのが見えた。

日差しが強くなって、のどが渇いたので、地下鉄根津駅にもどり、電車で湯島までひと駅だけ移動して上野不忍の池のほとりに座って缶ビールを飲みチーズパンを食べた。
風は乾燥して冷たいが、晴れ上がった空の下が気持ちよかった。
不思議なのは不忍池には、なぜかいつも海鳥がいること。
住み着いているとは思えないので、海から飛んでくるのだろうか。
すっかり葉の生い茂った上野公園もすごい人出だった。
理解不能な装束をした若者たちが闊歩している。
中央の広場では子供(?)向けのダンスのイベントが行われていた。


初夏を思わせる日差しで、ジリジリと肌が焼ける。さっそくつば付き帽が役に立った。
帰りは上野駅からJRに乗って帰ってきた。
東京は何時行っても面白い。
午後は二週ぶりにカレーを作り(これは明日からの家内の昼食になる)、
夕食には昨日、高遠からの帰りに寄った道の駅で買ったタラの芽のてんぷらを食べた。
タラの芽を食べると初夏に近づいた気がする。