悠久のインド

昔からインドを訪れた者はインドの熱狂的なファンになるか、あるいは大のインド嫌いになるかどちらかしかないと言われてきた。
多くの文筆家がインド旅行記や随筆を残しているが、一様に同じようなことが書いてある。
すっかりインドファンになってしまったバアバは昨日の朝旅行から帰ってきたばかりなのにすぐに次にどこに行こうかとずっとインターネットを見ている。
インド土産は400枚の写真とタージマ・ハルをかたどった白大理石のミニチュア、宝石(!)を散りばめたインドの国鳥孔雀の置物だった。
やはりインドには不思議な魅力があるようだ。悠久のインドは奥が深い。


ところで、はるかな時空に思いをはせながら、目の前の日常に目を向けると、
今日はいい天気の日曜日なので、少しは日に当たって足腰と骨を鍛えないといけない。
この年末年始はあわただしく過ごして今年まだ初詣をしていないことに気づいたので
わが家の守り神の鎌倉の鶴岡八幡様に初詣に出かけた。
北鎌倉で電車を降り、少し歩いた。
神社はまだまだ正月の風情。大勢のお参り客が来ていた。
ご縁があるように五円玉のお賽銭を投げ(決してケチっているわけではなくご縁だからです)、
二礼二拍手で家内安全・無病息災を祈念して、そのあと大変な混雑の小町通りを冷かして
農協市場の隣の「秀吉」の店先で焼き鳥を肴に生ビールを飲んだ。
目の前を観光客や車が頻繁に通る。この道端で焼き鳥を食べながら飲む生ビールが格別なのだ。
すこし物足りないので逗子まで足を延ばし、行きつけの定食屋の「つく志」で遅いお昼ご飯に煮魚定食を食べた。
またまた生ビールの中(でも800mlもある大ジョッキ)も飲んでしまい、
すっかり足元も危ぶまれるほろ酔いになって帰ってきた。
悠久のインド彷徨とはかけ離れた身近な定番の散歩の一日だった。