先週末の金、土でテントを担いで八ヶ岳に行った。
関東地方の梅雨明けは車がちょうど夏沢峠への登山口である桜平駐車場(上)に着いたときにラジオで知った。
八ヶ岳はこの夏沢峠で南部と北部に分かれる。
この時期は夏の花の見ごろを迎えているはずだ。
今回は夏沢峠の麓にあるオーレン小屋のテント場に二泊の山歩きだ。
金曜日の朝は8時半に自宅を出て、桜平に12時半に着いた。
夏沢鉱泉まで30分。ここで牛丼を食べた(1000円也)。
さらに1時間でオーレン小屋。
目の前の岳樺キャンプ場に着いたのは14時45分だった。
金曜日なのでテントはまばら(7張りぐらい)。
小雨がパラつくし、もう14時半を回っていたのでこの日の行動はここまでとした。
沢の水で冷やしたビールが美味い。
夜は雨と強風。ソロテントのポールが折れないかと心配になるほどの荒れ模様だった。
明けて二日目の朝も曇り。
どこに行こうか迷ったがだんだんと青空が広がってきたので天狗岳に向かうことにした。
6時50分出発。
森を抜けると完全に晴れてきた。
箕冠山(みかぶりやま)のてっぺんから根石岳の向こうに双耳峰の天狗岳が見えた。
風が強い。
鞍部には張り付くように根石岳山荘が建っていた。
あたりはコマクサの自生地になっている。
東天狗岳への登りで南アルプスの峰々が綺麗に見えた。
この頂には以前に黒百合ヒュッテから登ったことがある。
今回は視界も開けていたので西天狗岳の頂にも足を延ばした。
9時ちょうどに西天狗岳頂上。
主峰赤岳の頭が見えた。ときどき雲がながれガスに覆われるが硫黄岳の絶壁が勇ましい。
来た道を戻り夏沢峠(10時50分)にいったん下り、再度登って硫黄岳に向かった。
だんだんと登山客が増えてきた。
山は花盛り。
硫黄岳へは爆裂火口の脇を登る。頂上へはケルンが道しるべだ。
ゆっくりとガスが広がり景色がなくなってゆく。
硫黄岳(12時20分)では恥ずかしながらも記念写真を撮ってもらった。
残念ながら正面の赤岳方面はガスで見えない。
硫黄岳山荘がようやく見えるだけだった。
時間的にはまだ先に行けたが視界が期待できないので
この日の行程はここで終了にしてテントに戻ることにした。
13時に赤岩の頭からオーレン小屋へ下る。
ハイマツ帯から広葉樹、ブナ、ダケカンバの森へのくだり道が気持ちよかった。
13時45分テント場に着。
まだ帰ることもできる時間だが、のどが渇いて、冷えたビールが飲みたい。
立て続けに二本飲んで、二日目も泊まることに決定。
トイレと風呂はオーレン小屋の中にある。
入浴時間の夕食時に食堂のわきを通ると美味しそうな匂いが充満していた。
この小屋は桜鍋(馬肉のすき焼き)が名物だ。においだけごちそうになった。
浴室は立派な檜風呂だった。汗だくの体には小屋の風呂がありがたい。
昨日とは打って変わって土曜日なので所せましとテントが張られてキャンプサイトは大きなテント村に変身した。
大型テントの宴会がうるさかったが、19時には静かになった。
3日目は快晴。4時起床。昨日で堪能したので下山。
ぐずぐずと6時45分発、桜平7時35分着。下りは早い。
八ヶ岳PAと双葉SAで食事と桃を買って帰ってきた。
自宅11時45分着。
今回の山歩きで失敗したことが二点ある。
ひとつは老眼鏡を忘れたこと。地図を持ってきても全然見えない。
二点目は、なんと歯ブラシを忘れたこと。
帰宅して最初にしたのは二日ぶりの歯磨きだった。
あと、荷物の軽量化で置いていったけれど、やっぱりラジオは持ってゆくべきだったな。
これで来週カンくんと行く予定の尾瀬沼キャンプには自信がついた。
その次はどこにしようか、思案中。