麗江ぶらり旅~(その7)人生は奇跡の連続

人生は奇跡の連続。出会いも、別れも、一期一会の不思議。命も同じ。

この旅で思いもかけなかったこととの遭遇の二つ目は交通事故だった。

麗江から今回のツアー最後の観光地、石鼓鎮に向かう途中の出来事だ。

中国では車道は右側通行だ。

ゆるい下りの坂道は左から右にカーブしていた。ここだけ日陰になって濡れていた下り坂で、私たちが乗ったバスがスリップして対向車線にはみ出し、ゆっくりと大きく回転した。横転はしなかった。

道はそれほど混んでなかった。対向車線には地元のトラックや自家用車がときどきすれ違う程度の込み具合だったが、大きくスピンしたバスに対向車線の中型トラックが鈍い音を立てて、ぶつかった。スピードはそれほど出ていなかった。

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車道は地面から5~7メートルくらい上を走っていて、両側は高さ1メートル程度の擁壁になっていた。バスは大きく道を塞ぐように回転して止まった。

「あぁ・・」と叫ぶその間、ほんの数秒の出来事だった。

スローモーション映像のようにスリップしたバスにさらに後続の白いSUV車が鈍い音を立てて追突した。

幸い、けが人はいなかった。ぶつかった中型トラックのフロントガラスには蜘蛛の巣のようなひびが入ったけれど、運転手に怪我はなかったようだった。

事故は唐突に起こった。運転手の過失なのか、不可抗力なのか、説明がなくわからなかった。道が日陰になって水に濡れた道路が凍ていったのでスリップしたとの説明だった。

スピードがあまり出ていなかったことと路肩の壁を乗り越えて下の地面まで落ちなかったことで大きな事故に至らなかった。もう少しスピードが出ていたら、おそらく転落して大勢の怪我人がでた可能性が高い。

旅に限らないだろうが、命があることは奇跡の連続だと実感した。