春の嵐

先週末の3月8日(土)は春の陽が暖かく、散歩を兼ねて恵比寿駅近くの山種美術館に「奥村土牛(おくむらとぎゅう)展」を見に行った。

東急東横線で渋谷駅まで行き、天気がいいので明治通りを歩いて行った。

ネルのシャツに薄手のフリースを羽織って歩いていると暑くて汗をかいた。

駅を離れるにしたがい高層住宅は影を潜め、静かな住宅街に入った。渋谷区立図書館を過ぎ、國學院大學の近くの美術館にはけっこうな観覧客が来ていた。

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我が家もそうだが、朝日新聞社で無料招待券を配布していたからかもしれない。

奥村土牛文化勲章を受賞した日本画家で、現代日本画の振興に尽くした院展の重鎮だ。

その作品はまさに日本画の典型を示すような、衒(てら)いのない純朴な画風で、穏やかで清楚な色使いが作者の人柄を表している。

画集を買ってきたが、印刷がいまいちで原画の雰囲気がでていない。

美術展を観終わって、恵比寿駅前のビアガーデンを横目に通り過ぎて中目黒駅前から目黒川沿いに山手通りを大橋方面にむかい、最近地元で有名らしいピザ店(da ISA)でお昼を食べた。

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da ISA

店の前は長蛇の列だった。若者ばかりだが、若い父親が幼い女児を連れて店先の椅子に座って待っていたのが印象的だった。

ピザは一番安いので千五百円、あとはのきなみ二千数百円だ。さすがに今をときめく中目黒、物価が高い。でも味は上々だった。どうも土日は平日の1.5から2倍の値段になるらしい。

目黒川の桜はまだまだつぼみが固い。

3月10日(日)は亡き母の誕生日。といって、なにか特別なことはしなかった。

午前中は曇り。久しぶりに新しくアクリル絵の具(ガシュ)を購入したので、大岡川沿いを歩いて図書館まで絵の本を捜しに行った。

道すがらところどころ、民家の庭先では早咲きの桜が咲いていたけれど、川沿いの桜の大木には目黒川と比べてもまだ小さな蕾ばかりだった。

午後は新しい絵の具で絵を描いた。色鮮やかだが、どうもしっくりこない。不透明絵の具がうまく使えない。すこし訓練が必要だ。

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夜半から雨となり、風の音がうるさくて目が覚めた。春の嵐だ。

今日は3月11日(月)、東日本大震災から8年がたった。

今朝は強風のなか雨に濡れて職場に出かけた。

ビル風の音につられて、すさまじい大津波の映像が脳裏に浮かんだ。