灼熱のカンボジア巡礼旅_序章

酷暑の続く日本を離れ、八月十六日(金)から二十一日(水)まで灼熱のカンボジアに遺跡巡りの旅に出かけた。

HK交通社主催の、添乗員なし、現地ガイド付き、毎日お昼寝タイムあり、のんびり五泊六日間の団体旅行だ。参加者は19名。六日間と銘打っているが、最期の一日は夜中に飛行機の中で日付を跨ぐだけで、夜明けに成田空港に着いたから実質は五日間の旅だ。

熱帯モンスーン気候のカンボジアの観光トップシーズンは乾季の十一月から五月上旬で、今のこの時期は雨季。観光には不向きの蒸し暑く、連日スコールの襲来があるオフシーズンだ。とは言え、最近の日本国内の夏も日中は40℃近くまで気温が上がり、夜は夜で寝苦しい熱帯夜が続くから、東南アジアの熱帯や亜熱帯と全く変わりがない。おまけに国内旅行は八月中旬はどこも呆れるほど料金が高く、なかなか予約も取れないから、暑さ対策と無理のないスケジュールさえ押さえれば、海外旅行の方がかえって充実した夏日を過ごせるはずだ。

ということで、年寄りにも無理のないお昼寝タイムがあり、美しいプールのあるホテルに泊まる、遺跡巡りのんびりツアーを申し込んだ。

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日程は以下。

8月16日 成田空港10時50分発(全日空、6時間40分)ー プノンペン15時30分着(時差マイナス2時間)、プノンペン泊(フランジニパニ・ロイヤル・パレス・ホテル&スパ)ー (夕食ホテル、クメール料理セット)ー(夜、近隣散歩)。

8月17日(朝食ホテル、7時40分発)-(終日バス移動)ープノンペン市内観光(カンボジア王宮ー独立記念塔) ー  サンボー・プレイ・クック遺跡 ー(途中休憩所で昼食、稲荷と海苔巻き弁当)-スピアン・プラップトゥフ(古代橋)ー シェムリアップ着(19時40分)、泊(ソーカライ・アンコール・リゾート&スパ)、ここに三連泊。

8月18日(朝食ホテル、午前8時発)タ・プロム寺院遺跡 ー ニャック・ポアン遺跡 ー(昼食、市中レストラン、タイスキ鍋料理)ー(ホテル、昼寝・プール)-(午後15時発)アンコール・ワット ー(夕食、市中レストラン、カンボジア風中華料理)- ホテル着(20時)。

8月19日(朝5時)アンコール・ワットの夜明け(オプションツアー、30ドル)-(朝食ホテル、8時発)アンコール・トムー(ホテル昼食、昼寝)-(午後15時発)パンテアイ・スレイ遺跡 ー(アンコール・クッキー菓子店)-(夕食:市中レストラン:アマゾン・アンコール、クメール伝統舞踊アプサラ・ダンス・ショー鑑賞とバイキング料理)-ホテル(20時30分)。

8月20日(朝食ホテル、9時発)自由行動:アンコール・ワット第三回廊  ー(昼食ホテル:ステーキ・フレンチランチ、昼寝・プール)ー(午後15時発)オールド・マーケット(豪雨、路上停滞、市場停電)-シェムリアップ空港19時5分発 - プノンペン空港(20時5分着、22時50分発)-  8月21日成田空港、6時45分着。

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(旅行中ずっと利用した三列シートの快適バス)

五日間は楽しい快適な旅だった。カンボジアは昼も夜も、日本に比べてずっと涼しかった。日中、陽射しは強く蒸し暑いが、日陰に入れば予想外にしのぎやすい。

なんと、カンボジアの今年の夏は雨季にもかかわらず二か月間、雨が降らず著しい干ばつだという。行きずりの旅行者にとっては、心配していたスコールに遭遇することもなく快晴の毎日が続いて観光日和だったけれど、途中、バスの窓から見た痩せた牛が草を食む畑や田んぼのあちこちが干上がっている。稲に穂がない。干ばつはこの地の主要産業である農業に大きな打撃となり、とくに稲作は壊滅的な状態だという。ちなみにこの国の稲作は三毛作だそうだ。

最終日の二日前にはヒンズー教の寺院で雨乞いの儀式が行われたとガイドから聞いた。その効果だろうか、最終日は朝から曇り空で、午後のオールド・マーケット観光に向かう途中から、旅行中初めて聞きしに勝るすさまじいスコールが襲来した。道筋はみるみる濁流の氾濫状態となり、あちこちで路上に車が立ち往生となって大渋滞。マーケットに向かう同乗バスも小降りになるまで路上で一時間近くも待機の状態となってしまった。

ようやくたどり着いた市場は、豪雨による停電で一部の自家発電照明のある店舗(ほとんどが宝石・貴金属商)を除き場内は真っ暗闇だった。市場の中に進むと、なにを売っているのか暗くてまったく見えない。おかげで暗闇に悦んで躍り出たゴキブリの大運動会を見ることができた。久しぶりに、なつかしい昔の実家を思い出した。

旅の詳細はぼちぼち書く予定。

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プノンペンで初日に泊まったフランジニパニ・ロイヤル・パレス・ホテル&スパ

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シェムリアップで三連泊した五星ホテル、ソーカライ・アンコール・リゾート&スパ

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(泊まったコテージに囲まれた中庭のプール。客がおらずホテルはがら空き状態だった。)