スティーヴン・ホーキングの宇宙論

昨年三月に、76歳で亡くなった理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士の宇宙論を読んだ。以前から一度読んでみようと思っていたが、なかなか手が出ずにいた分野だった。

初めに彼の死後出版され最後の著作となった「ビッグ・クエスチョン」、つづいて彼のもっとも有名な著作で世界的ベスト・セラーの「ホーキング宇宙を語る(原題「A Brief History Of Time」)」を読んだ。

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宇宙の始まり、ビッグ・バン、ブラックホール(ホーキング放射)、神の存在、人類の未来、人工知能とシンギラリティなど、について述べている。

いずれも難解だ。特に量子力学一般相対性理論を融合した「量子宇宙論」の理解は難しい。一応、二冊とも完読したが、宇宙論についてははっきり言ってチンプンカンプンだった。

もし、これからホーキングの著作を読もうと思っている人がいたらこの順番で読むことを勧めたい。さきに「ホーキング、宇宙を語る」を手にしたらきっと挫折する確率が50%以上になるのではないかと思う。

そもそも私たちの体を構成する原子や中性子の基本である量子論アインシュタイン相対性理論の基本がわかっていないと、さらに高度な量子宇宙論の内容にはついてゆけない。

そこで簡単な入門書を読むことにした。悪戦苦闘中である。

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(入門書は子供向けが一番だ。それでも結構難しい)