今年を振り返る

クリスマスが終わって、今年もあと数日を残すのみとなった。

元号が変わっただけではなく、自分史にもいろいろなことがあった感慨深いこの一年だった。

昭和、平成、令和と時を重ねて、しみじみとこの一年を振り返る。

中国の田舎で年を越し、三月に波乱の三年間を務めた職場を退職。

しばらくは送別会やら囲む会で過ごしたが、以後はまったく飲み会の誘いはなくなった。

四月から始まった週一回の事務所の片隅に座っているお勤め以外は肩書もバッジもない、完全にフリーな生活となった。

めったに使うことのない非常勤と書かれた名刺を配布され、あこがれの気楽な日々が来た。

家では上から下までユニクロファッションの日々。

フリーになってスペイン、中国、カンボジアと念願の海外旅行に3回行った。これで、現役最後に勤務した事業所の退職金をすべて使い果たした。

梅雨時になってボランティア団体の役員となり、週末はあれこれとイベントに参加。

週日は昼寝と台所でレシピを考える。手書きのレシピ集には確定したレシピが20を越えた。

毎朝食べるジャムは完全に手作りになった(アプリコット、プルーン、キウイのいずれかを常備、次はリンゴのジャムを作る予定)。

梅雨明けが遅くなり、家の内には夫原病の兆しが漂う。

夏、午前中は涼しい図書館に歩いて通い(これで往復七千歩あまり)、ブック・オフで欲しい古書の探し方を覚えた。

とある祝賀パーティーで旧知の友人に会い、紹介されて不定期だがあちこちに出向いて日雇いのアルバイトをはじめることになった(始まったのは十二月からだけれど)。

秋になると、さらに不思議な縁が繋がり、電車で県の西はずれまで行き、昔取った杵柄を活用して個人事業主の手伝いを始めた。

おかげで上着に着けるバッジはないものの名刺が三枚になった。メール・アドレスも追加して毎日チェックが必要になった。

人様の迷惑にならないように勉強が必要となり、部屋を片付けて新しい勉強机を購入、久々に最新の専門書やマニュアルを買い込み、早起きして毎朝が勉強の日々となる。

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(今朝の机上の姿)

年相応の健康状態だが、腰痛が一進一退で、すっかり山歩きがご無沙汰になってしまった。二十年以上続けてきた尾瀬歩きにもとうとう今年は行けなかった。坐骨神経痛が持病となり、いつも右脚が痺れ、おまけに指の関節が腫れ、右腕が痛い。重いものが持てなくなって軽量の一眼デジカメの操作も難儀になった。

国内では北海道、東北、京都、九州、沖縄と、相変わらずのぶらぶら旅行に足を運んだ。

冬になって、少しでも体の膠着予防にと、毎朝NHKのテレビ体操が日課となった。

仕事で使う重い荷物が持てなくなったので、クリスマス・イブには通勤用のリュックサックを新調した。久しぶりに妻からのクリスマス・プレゼントだ。

お小遣い稼ぎの外勤が増えるにつれて我が家の夫原病は回復の兆しとなった。少しは世のため人のためになっているのだろう。

今年はまったく忘年会の声がかからなかったから昨年までと全然違う健全な年の瀬だ。

息子達は皆それなり忙しく働いている。 サンタさんからのプレゼントを手にした楽し気な孫たちの写真が届き、来年もあらたな家族が増える年になるかもしれない。

恒例の年賀状書きは今年でやめようかと思ったが、病気だと思われても迷惑なので、親しい友人にだけ書くことにして、去年までの三分の一以下の枚数にした。断捨離。

さあ、もうすぐ来年。昼寝をしながら、来年は何をするか思案しよう。

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(新しい仕事用のリックサック)