ひとはパンのみによって生きるに非ず

旧約聖書申命記第八章」にあるモーゼの言葉、およびそれを引用した「新約聖書・マタイ伝第四章」にあるイエス・キリストの言葉である。

「小人閑居して不善を為す」という言葉もある。四書五経のうちの四書の一つ、大学の第一章一節に出てくる有名な言葉である。すでに諺となっている。

生きてゆくには心の糧が必要であり、つまるところ一生懸命に働くことと心に余裕を持つことが大事ということだが、働く機会がない日々が続く。

自宅での隠遁生活で「キョウヨウ」も「キョウイク」もない身には、時間の流れのなかにゆっくりと身体が風化してゆくような錯覚に陥る(錯覚ではなく、あるいは実態かもしれない)。

働くことは荷役ばかりではないだろう。やりたいことをやる。やりたいコトを見つける。「キョウスル」ことが大事。

電子回路の研究が進んだ。研究という遊びである。遊びはすなわち趣味である。閑居する暇を作ってはいけない。

f:id:darumammz:20200504080726j:plain

電子工作の現場

 現在の課題はトランジスタ

電子工作の本をみながらいろいろと作ってみて、そろそろオリジナルなものが作りたくなってきた。コンピュータを使わずにアナログ回路で作るのが原則だ。

最新作はこれ。

f:id:darumammz:20200504101834j:image

f:id:darumammz:20200504101758j:image

f:id:darumammz:20200504102608j:image

2SC1815を2個用いたダーリントン回路によってDCモータを駆動する回路。フォトトランジスタをスイッチにして光が当たるとモータが回る(あるいは停まる)仕掛けである。

フォトトランジスタを動作させるのに3日間かかった。電流の測定、抵抗の設定、電圧の選択など、気になって朝早く目が覚める。

実験のためには色々と装置も作らなければならない。電源は古いキャノンのデジカメ用のUSB電源コードを改造、モータは以前タミヤの模型で使った残り物、可変抵抗器はドレッシングと整髪ムースのキャップで作った。点かなくなった百均で買ったLED ライトも修理した。

毎日、朝から晩まで、忙しいのである。

小人だが閑居する暇はない。