入梅前から暑い日が続いたので今年は空梅雨になるのかと思っていたら、本格な雨と風の梅雨になった。
ビル風に雨が吹き上がり外に出ると少しの時間でも全身びしょ濡れになる。
今日の午前中、大雨で熊本の球磨川が氾濫したとニュースに流れた。
雨のあがった朝に散歩に出るといつもの公園ではウシガエルの合唱が喧しいほど。きっと雨が嬉しいに違いない。
明日に予定されていた高齢者の山歩きの会主催の大野山トレッキングは雨の天気予報で中止になった。雨で一週間延期になったものが、残念ながらとうとう中止になってしまった。この会には昨年末に声をかけてもらってメンバーになったが、何度かイベントのお知らせを貰ったものの都合が合わず、いまだにこの半年間一度も山歩きに参加できていない。どうもご縁がうすいのかもしれない。
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先月の中旬、蒸し暑い雨のさなか、畳に寝転んで古い週刊誌を読んでいたら、福岡伸一博士がガラパゴスに行った話が出ていた。一度いってみたいあこがれの遥かな洋上の孤島だ。ダーウィンの種の起源の発想の素になった島である。
気まぐれに「東洋のガラパゴス」をキーワードにインターネット検索をしてみると、奄美大島と西表島がヒットした。
どちらの島にも特別天然記念物の貴重な絶滅危惧種がいる。奄美大島にはアマミノクロウサギ、西表島にはイリオモテヤマネコとカンムリワシだ。
亜熱帯の洋上に浮かぶ孤島には次元の異なる時間が流れているからだろう。南の島には草木も生き物にも独特の風情がある。アマミノクロウサギは3月の島訪問で見ることが出来たので、西表島の希少生物を見てみたい。
都会暮らしも社会活動が再開され、少しずつ活気が戻ってきた。
6月下旬、県外への移動の自粛要請がようやく解除されたので、以前から一度見てみたいと思っていた八重山のマングローブに咲くサガリバナ見物と孤島の空気を吸いに憧れの西表島に行ってみた。