誕生日プレゼント

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この春に小学4年生になる孫のへーちゃんの誕生日が近い。

コロナ禍でめっきり会う機会が少なくなってしまい、最近はどんな暮らしぶりか全然わからなくなってしまった。家族でアニメーション映画を見に行ったり、新型コロナウイルスのデルタ株蔓延が一段落していた冬休みにはスキー旅行に行った写真を送ってもらったことぐらいしか、このところの行動の情報がない。

きっと誕生日プレゼントに欲しいものがあるのだろうけれど、爺婆二人で思案してもまったく思い当たるモノがない。昨年は小さな虫を観察するルーペを送った。日に日に成長するなかで、また新たなことやモノに興味がある毎日を迎えているに違いないだろうが、身近に接していないと直に感じることができないので思案に暮れてしまう。

振り返って、昨年の自分の誕生日にアルバイト先の職員から洋菓子の詰め合わせをプレゼントされた。家族以外からプレゼントを貰ったことがほとんど記憶にないので、驚いた。なんだかホンワリと、うれしかったことを思い出す。些細なものでも、プレゼントはやはりうれしいものなのだとこの歳になって実感した。

もういい歳になったので誕生日なんてありがたくないと公然という知人もいるけれど、なんとか無事に一年を生き延びることが出来たのだからと前向きに考えれば、やっぱり誕生日は貴重な記念日だ。

振り返って今の自分に欲しいものがあるだろうか。食べたり飲んだりするもの(肉や魚、お酒)を除くと、しばらく考えないと思い浮かばない。

もし、自由とお金があれば、一番に欲しいものは海外旅行の機会だろう。この二年間、コロナ禍で海外渡航が出来ないのが本当に残念だ。最近は足腰に痛みが出てきた。誕生日を迎えるたびに、残された体力と時間が減ってしまうので、一番に欲しいものといえば、やはり蔓延する病魔が収まって、海外旅行に行けるチャンスだろう。

手に取れるモノであれば、なんだろうかと考える。

敢えて考えれば、高性能なデジタルカメラだろうか。この分野の進歩はすさまじい勢いだ。新たな高機能を満載した新型カメラが毎年発売されるので、愛用のカメラに加えて最新型が欲しいと思い、カメラ店の店先で手に取ってみたことがある。そこで、その重さに愕然とした。高性能になった分だけカメラが重くなっている。

N社もC社もS社も毎年発表される新型カメラはどんどんと重量を増している。こんなに重くては気軽に持って歩けないと、新規購入の意欲が萎えてしまった。今あるカメラより高性能で、重さが半分であれば、なけなしの貯金をはたいても即購入してしまうかもしれないけれど、体力と腕力を考えると触手が伸びない。他に欲しいものは・・・、思いつかない。

横道にそれてしまった。近づく孫の誕生日プレゼントを決めないとならない。できれば誕生日までには送ってあげたいが、困った。

ささやかな老年の悩みである。

追記 )電話して何が欲しいか聞いても特にない、との寂しい返事だった。思いあまって恐竜の骨格モデルを送ったところ喜んで作っているようだ。