豆の話

f:id:darumammz:20220202170058j:image

(備蓄の豆)

いよいよ明日は節分。こどもの頃から慣れ親しんだ楽しい行事、鬼は外、福は内と叫びながら福豆を玄関や外の庭に撒く、豆まきの時季になった。

節分の豆まきは、古代中国の行事に由来し、日本では平安時代に宮中の儀式として始まったらしい。はじめは米などの穀物を撒いていたようで室町の時代頃から豆を撒くようになったそうだ。豆をはじめ穀物には邪気を祓う生命力があるからだという。

旧暦の新年にあたる立春の前日に古い厄を祓い、福を呼び込むために炒った豆を撒く。豆は魔滅(まめつ)に由来して、生の豆では芽が出て困るために火を加えたものを使う決まりだ。普通は大豆の炒り豆を使うけれど、妻の故郷の北海道では殻付きピーナッツを撒いていたという。

ウィキペディアによれば、鬼の語は「おぬ(隠)」が転じたもので、元来は姿の見えないもの、この世ならざるものであることを意味するらしい。

集合住宅暮らしになってから我が家の豆まき行事はもうずいぶんと以前に廃絶してしまった。そのかわりというわけでないものの現在では頻繁に豆を食べるようになった。

昔は大豆のことを畑の牛肉と言った時代もあった。最近はとんと耳にしない。この機会に、備蓄の豆を出してみると、黒豆、青大豆、小豆、虎豆、青えんどう、赤いんげん豆、レンズ豆などなど、続々と出てくる。北海道や鳥取の親戚から送ってもらったり旅の途中で立ち寄った道の駅で購入したものだ。たまたま今は在庫がないけれどひよこ豆もよく食べる。

f:id:darumammz:20220204045923j:plain

(昨日作ったチリコンカーン)

豆料理は準備を含めて足掛け二日かかる。水に戻しながらどうなるか見ているとワクワクする。調理が結構楽しいのだ。

昔はそれほど好きだとも思わなかったけれど、最近ではほぼ毎日に近いくらい豆料理を食べている。年寄りは豆(まめ)に生きるのが肝要だからね。