風景印と絵葉書描き

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風景印のことは最近知った。妻の友人から届いた葉書に見慣れぬスタンプが押されていることに気づいたからだ。散歩のついでに寄り道した郵便局や旅行で訪れた日本各地の地方の郵便局から郵便や絵葉書を出すときに押してもらうことできる、その郵便局独自の存在感を表した唯一無二の印だ。

風景印は正式には風景入通信日付印という。郵便局に配備されている消印で、局名と押印年月日欄と共に、局周辺の名所旧跡等にちなむ図柄が描かれている。円形が基本だけれど、特産品などをかたどった変形印もある。スタンプインクには鳶色と呼ばれる赤茶色が使われる。郵便局窓口で利用者から申し出があった場合に押印してもらうことができる。

ウィキペディアによれば、2018年1月1日時点で営業中の全国24050の郵便局のうち、11139郵便局に配置れている。北海道(882)や東京都(652)、愛知県(650)、神奈川県(450)、兵庫県(425)、静岡県(415)などで多い一方、佐賀県、宮崎県、山梨県香川県沖縄県など100局未満のところもある。都道府県内の総郵便局数に対する配備率で見ると、福井県(79%)や京都府・愛知県・静岡県(約70%)などでは配備率が高いが、大阪府や九州地方では20%以下のところもある。

押印には、消印の収集を目的とし郵便物を差し出さないで押印してもらう「記念押印」と、郵便物を差し出す際に押印してもらう「引受消印」の2種類がある。押印は風景印が配備されている郵便局の郵便窓口またはゆうゆう窓口で行われる。1通あたり切手または料額印面の合計を63円以上とした台紙・封筒郵便はがき等が必要である

風景印は葉書や郵便というアナログだが心温まる通信手段に、もらう楽しみと送る楽しみの両方が喜びを実感し、しかも費用の掛からないという今どき稀有なサービスだ。

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梅雨の雨空のした、暇に飽かして絵葉書を描いている。出す当てがない絵葉書は居間の片隅のプリンターのうえに置いているが、稚拙な自己満足をせっせと妻が消費してくれている。ごみにならず、在庫が溜まることはないことを妻に感謝しよう。

梅雨を迎えて、雨の中を散歩するほどの意欲がでないときには、絵葉書描きは暇つぶしには絶好だろう。