七月に来たばかりだが、大学の同窓会があってまた弘前にやって来た。今回の同窓会は後輩の I E教授の退任祝賀会も兼ねているので是非出席したいと思って一泊だけのトンボ帰りの予定で空路を飛んできた。
昨日の夕方開催の同窓会はコロナ禍で講演会と会議だけで懇親会はなく飲食なしでお開きになった。お土産は夕食の弁当で、はるばる弘前にまで来てホテルに帰って一人で食べるのも虚しいばかりだ。会費はこの弁当代だったのかと終わってようやく理解した。どうも会費が安すぎると思ったのだ。
三々五々、本当にバラバラと解散となり、このままホテルに帰るのはつまらないので、土産の弁当は辞退し仲の良かった木村くんと二人でこっそりと居酒屋に入り二人だけの密やかな懇親会をした。青森の地酒「田酒」を久しぶりに飲んだ。つまみをあれこれ頼んで、それでも一人三千円あまりだった。安いなあ。
昨日は肌寒い曇りの一日だったが、今日は朝から快晴だ。
連休で混んでいるから朝食は密を避けて通常より一時間早く五時半から食べられるように変更になっていた。早起き老人にはちょうど良い時間帯だ。
昼前の飛行機で帰宅する予定なので、それまで懐かしい市内を歩くことにした。
市内はすっかり区画整理がなされていて縦横に道路が走り50年前の記憶とは全く違っていた。
二時間余り歩き回り、チェックアウトの時間になってしまったので長勝寺まで脚を伸ばせなかった。ホテルに戻り荷物を取って次回はぜひ禅林街を歩きたいと思って空港行きのバスに乗った。
すでに初冠雪を迎えた岩木山だそうだが、麓の街中から眺める姿はまだ白くはなっていなかった。
懐かしい先輩や後輩には会えたけれど顔を合わせて記念の集合写真を撮っただけで、ほとんど話は出来ずだった。懇親会なしの同窓会はこれが最後であってほしいものだ。でもみんな真面目だ。しっかり事前の申し合わせを守っていて、偉いなあと思った。