ピザを焼く

風邪をもらってしまい、今年のゴールデンウィークは予約していた恒例の温泉旅行をキャンセルしてずっと自宅でおとなしくしていた。

暇つぶしにピザを焼いた。これまで出来合いのものを買って来て焼いたことはあったけれど、時間が十分あるので生地から作ってみた。

 

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インターネットを見たり本を調べてみるとレシピはいろいろ。

まず生地である。日本のお好み焼きでも関東風、関西風、広島風などご当地メニューがあるようにピザにも多彩な種類がある。生地を大別するとナポリ、ローマ(クリスピー)、アメリカンの三種に分けられるようだ。ピザーラやドミノピザなどのデリバリーのピザ店で提供しているのが最もポピュラーなアメリカンである。具も多彩でどっしりとした食感のもの。ナポリはイタリアンレストランで定番のマルガリータが代表で、外はカリッと中はふんわりで、具は比較的シンプルで生地を味わう感覚。ローマ(クリスピー)は薄手の生地を低温のピザ釜でしっかり焼くもので専門店でしか食べられないことが多い。サクサクした食感が特徴のようだ。

決め手は生地に使う小麦粉の種類と分量によるらしい。手持ちのイタリア料理のレシピ本は薄力粉だけで作るローマ風だった。インターネットに載っているレシピは何風とは言っていないが、どうもアメリカンとナポリの中間のような位置付けで、強力粉10対薄力粉3の割合のものが多い。これにドライイーストとオリーブ油とぬるま湯を混ぜ、膨らませて円く伸ばす。

初めてのピザはインターネットのレシピで作ってみた。

生地に塗るピザソースはトマトソースが定番だ。我が家の電気オーブンでは一度に一枚しか焼けないので小さなカップに一杯あれば十分だろう。トマト煮の缶詰1個では多すぎる。ケチャップだけだとあまりにもチープになってしまうだろうから手軽にできるレシピを探して幾つかを参考にして独自のものを作ることにした。トマトペースト大匙1、ケチャップ小匙2、マヨネーズ大匙1、ハーブソルト、オレガノ粉、乾燥バジルそれぞれ少々、タバスコソース数滴で完成。

具はシンプルに玉ねぎにピーマン、ベーコンの薄切りのみ。チーズは市販のミックスチーズにパルミジャーノをすり下ろしてたっぷりかけた。

狭い台所でオーブンを高音にして焼くのは不安なので、はじめは220℃で焼いてみたら、なかなか焼けない。およそ20分でチーズに焦げ目がついてなんとか完成。

はじめての一枚は耳が硬くなり過ぎて妻には不評。焼く時間が長すぎることもあるが、自宅で焼くには強力粉が多過ぎのように感じた。混ぜただけのピザソースはまあまあ満足できる味だった。

初めての経験でわかったことは生地を丸く薄く広げることが意外に難しいことだった。

初回の結果をふまえて2回目は生地のレシピを強力粉3、薄力粉10にした。薄く円くする方法もインターネットで調べた。これにしたがって耳の部分を持って持ち上げて回すと意外と簡単に薄くできた。ピザソースには少量のニンニクペーストを隠し味に入れた。焼く温度は十分予熱で温めて240℃に設定した。焼く時間は10分にしてみたが、それでもチーズに焦げ目が付かずオーブンの上段にうつしておよそ5分で終了。トッピングにベランダで栽培中のバジルの葉を乗せて完成。

2回目の作品(?)は合格点を取れた。次はローマ風に薄力粉のみで作ってみよう。

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