肉食礼賛

日本列島をすっぽり覆う寒波の襲来ですっかり冬の季節になった。

まだ零下にはならないが朝の最低気温が3℃、日中の最高気温が8℃で、昨日は晩秋の十一月としても珍しく寒いいち日だった。

近所のスーパーマーケットに食材を買いに行くぐらいで日がな一日ソファに寝転がってビデオを観たりネットサーフィンで過ごししてしまうとかえって腰痛が出てしまう。

動かないとお腹も空かず、あっさりした焼き魚や刺身の食事に偏りがちなので

体重減少にはいいかもしれない。

とはいえ、食事は元気の源、しっかり食べないと頭の働きに影響が出てしまいそうで心配だ。

政界のご意見番として最後まで存在感を示した中曽根元総理が百一歳の天寿を全うされたニュースを見ると

このエネルギッシュな政治家はきっと肉食系だったのだろうと勝手に想像してしまう。

有名な話では、作家の瀬戸内寂聴さんは週に二回は血の滴るようなビーフステーキを食べるという。

巷では立ち食いのステーキ屋が人気だというが、食べたことはない。

世の中の数ある料理のなかで最も原始的で単純な料理はビーフ・ステーキだろう。

我が家のステーキ・レシピは、室温に戻した肉に塩胡椒して焼くだけの、ほんの数分でできてしまう簡単なものだ。

十分に熱したフライパンに油を入れて一気に片面だけ焦げ目がつくまで焼く。裏返して火を弱め蓋をして音がしなくなるまで我慢すれば出来上がり。定番のソースは肉を上げたあとのフライパンに中濃ソースとケチャップを入れて少し焦げ目に煮詰めればこれまたあっという間の出来上がり。

後始末を考えると魚を焼くよりも簡単だ。

問題は付け合わせ。

彩も考えて、人参のマリネに葉物は少し苦味のあるクレソンがいい。

新聞を拾い読みし赤ワインを飲みながらの優雅なひとりディナーには絶好のメニューである。

ちなみに昨日はいい肉の日だった。(11月29日)。

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(作り置きのフリッタータと口直しのきうりの古漬けを添えて)