高妻山

前から登ってみたかった「日本百名山」のひとつ、戸隠高原高妻山
3連休を利用して登ってきた。
妙高火打山の頂からしっかり尖って見える山だ。
自分の脚力では往復10時間以上かかるきびしい山なので
土曜日には戸隠牧場脇のキャンプ場でのんびり前泊し
昨日の日曜日の朝4時半に出発した。
夜明け前なのに牧場ではもう牛が草を食んでいた。

牧場を抜け沢沿いの道をのぼり鎖のある滑滝と難所の帯岩を横切って
尾根に辿りついた。ここまでは地図にある行程通り2時間で着いた。

(尾根上の最初の分岐点、一不動の避難小屋、きれいなトイレが最近できた)
途中の要所要所には一不動から十阿弥陀まで名前がついていて
密教修験道だったこの山の長い信仰の歴史を感じさせる。

(林の間からようやく見えた高妻山の姿)
登り下りを繰り返す山で
日が照って暑いのに遠くはガスがかかって眺望がない。
八丁ダルミと名前がついた鞍部からの
つらい直登ですっかりばててしまい写真をとる元気もなくなり

(頂上手前の十阿弥陀
なんとか頂上に着いたのは10時15分、6時間弱かかってようやく辿りついた。
楽しみしていた北アルプスや上信越の山並みを望むことはできなかったのが残念だ。
記念写真を撮ってもらい
下山路は地図には載っていない六弥勒から牧場へ続く道を下った。
これが深い森の中の道で木の根と根曲がり竹の生い茂る悪路だった。
水場がなく滑って転び眺望のない道を下って
ようやく3時過ぎに日の照りつける戸隠牧場に辿りついた。
牧場入り口のレストランで食べたかき氷で生き返ったけれど
すっかり疲れ果てて車を運転する元気はなくなり
キャンプ場にそのまま2連泊することにした。
夕食は焼きおにぎりを一個食べただけで寝てしまった。

今朝は綺麗な朝焼けの中を5時半に出発して
先日キャンプした飯綱高原キャンプ場でコーヒーを沸かして朝食を摂り
一目散で渋滞前の高速を走って昼過ぎに自宅に帰ったきた。
予想していたとおり厳しい山だった。
いつも思うが、なんで山に登りたくなるのだろう。
苦しくて心臓がドクドク悲鳴をあげてしまうと
もう歩きたくなくなるが、
痛い脚を引きずりながら下りてくるとまたすぐ登りたくなる、不思議だ。