義母の葬儀

「象月代無信女」、義母の戒名である。
9月15日中秋の名月の夜半、93歳の長寿を全うした。

博識で行動家の義母は職を持ち、家庭を支え、家事に、子育てに、趣味に、一心にまい進し
時間を作り世界各地を旅して歩いた。
しっかりと自分の意見を持ち、年老いて亡くなる直前までボケずに
まさに大正から昭和にかけてのモダニズムを体現し、かくしゃくとして生涯を終えた。
あっぱれな人生である。
通夜の晩、空には十六夜のおぼろ月が光っていた。