別れは突然にやってきた。
昨日の朝、長年使い込んだ掃除機が突然動かなくなった。
この住まいに引っ越してきて五年目に購入した機械だ。
たかが掃除機、されど掃除機。
あちこち傷だらけになってしまった、往年の友との別れは悲しい。
我が家の道具は、書けるモノであれば、購入した日時と場所、値段を本体に書いている。十四年が経った。
これまで不調知らずで満身創痍になっても黙々と(昔のものだから音はうるさいけれど)働き続けて寿命を迎えた。
このままゴミに出すのは切ない。できれば解体して故障部分を直したいが最近の電気製品はなかなか解体できる構造になっていない。
よくガンバってくれた、ありがとう・・・、と呟いて、今日新しい物を買ってきた。
軽くて、音が静かで、スマート。値段は昔のものより幾分高い。新しい家族の誕生だ。
ピカピカで、初々しいお手伝いさんのようだ。名前を付けないといけないな。
別れとともに新しい出会いがある。少し華やいだ雰囲気になる。
さあ。どちらの寿命が長いか、競争しよう。
・・・そろそろテレビも危ないなぁ、と独り言。
(ちなみにモータの付いた家電は日立と決めている。とは言えエアコンはダイキンです。)