山行きの前夜

どんよりとした曇りなのに気温が高くて毛穴が塞がって汗が出れないような一日。
近くの公園ではバッタやトンボが飛んでいたけれど
風が吹いても全然涼しくない。
仕事を終えて自宅に帰ってきて窓を開けると
夜のなかにどろんと熱気が沈んでいる。
近づいた夏休みに備えてザックに必要なものを詰めて行く。
次第に荷物が重くなると
こんなに大きな荷物を背負って稜線を目指せるのだとろうかと、不安になる。
あれこれ考えてもどんどん荷物が増えて行く。
きっとこの不安感が病みつきの原因なのだろう、
とりあえず行ける所まで行こうと
いつでも決まった結論になって
何度も納得しながらあれこれ入れたり出したりを繰り返す。
天気予報では明日の夜は長野と岐阜あたりが雨らしい。
とりあえず明日の夜には新穂高を目指し
明後日は双六のキャンプ場を目的地にすることにした。