北森鴻

日頃、ミステリー小説を読むことは殆どない。
ひょんなことから
北森鴻の小説を立て続けに3冊読んだ。
「桜宵」「蛍坂」は東京・三軒茶屋のビアバーを舞台にした短編の連作。
「瑠璃の契り」は骨董を扱う女旗師が主人公の物語。
どれも異色の作、いままで読んだことのないような類の、ミステリーとは少しジャンルが違うような小説だった。
この作家は今年の1月に48歳の若さで亡くなっている。
寝苦しい夜にぴったりの小説だった。
今夜は満月だけれど空を見なかった。