還暦祝いーその2

還暦祝いを開いてくれた息子たち、三男は気楽に二つ目の大学生活を謳歌している自由人だが、
長男・次男達はすでに三十路。
それぞれの人生、親の役目はもうすぐ終わりかなと思うけれど、母親には子供はこども、
歳は関係ないらしい。
泊まった旅館は湯河原のもっとも古い由緒ある旅館だった。

古いけれど、どの部屋も綺麗に手入れが行き届いていて
廊下はピカピカだった。ところどころ修復の跡があって歴史を感じさせる。
三〇〇年の歴史ある和風旅館らしい心遣いがさりげなく工夫されていた。

急な階段はまだ二歳の孫には過酷だったかもしれないが
なんだか昭和の時代にもどれてほっとする。
宴会は椅子席で楽だった。
余興では長男の最近始めた三線に合わせて孫が踊る。

自由人の三男はナマケモノ状態。

三男のガールフレンド(?)のhaoチャンも楽しそうでなによりだ。

彼女が描いてくれた似顔絵、(さすがプロを目指すだけのことはある、似てるなあ)。
湯河原は神奈川県と静岡県の境にある千歳川沿いに開けた鄙びた温泉街、
朝市も観光客相手というよりは地元のお年寄りの社交場だった。

宿の前の坂道は箱根芦ノ湖まで続いている。
朝市を冷やかして川沿いを散歩して9時に旅館を出発。
朝だけで3回も温泉に入り温泉疲れだ。

湖上の芦ノ湖遊覧船は涼しかった。
ゆっくり周遊だったので椅子席で眠ってしまった。
2日間の家族そろってひさしぶりのゆったりした旅行だった。
みんな、ありがとう。