身辺雑記_「ちむどんどん」と山の小説

花より団子のたとえあり 昨日は中秋の満月だった。ススキを花器に生け、団子と月餅を飾ったおかげだろうか、綺麗な満月が眺められた。 11号につづいて台風12号が先島諸島に近づいている。例年のことなので沖縄の人たちには年中行事の台風襲来なのかもしれな…

九月の虹

奇妙な動きをして太平洋から日本海に進路を変えた台風11号がもうじき熱帯低気圧になりそうだ。 今朝小雨の中、大きな虹が出た。 天気が不順でこのところ良く虹を見るが、早朝の居間の窓からこれまで虹を見た記憶がない。 日中はまだまだ暑い日差しが降り注ぐ…

大雪山旭岳に登る

深田久弥の山岳エッセイ「日本百名山」は北海道の孤島利尻島に聳(そび)える利尻山に始まり屋久島の宮之浦岳に終わる。 利尻山に子どもたちを連れて登ったのは今からちょうど30年前の夏だった(1992年8月17日)。この日は暑い日で持参の水を途中で飲み干…

ジオパークについて

隠岐空港に着陸すると、「隠岐世界ジオパーク空港」の看板が真っ先に目に入った。ジオパークとはなんだろう。世界自然資産とは違うのだろうか。さっそくスマートフォンで調べてみた。 ジオパーク(Geopark)は、地球や大地を意味するGeoと公園を意味するPark…

春一番と蕗の薹

今日、関東地方に春一番が吹いた。例年より随分と遅い風の日だった。気温が上がり日差しも暖かくて春の到来を肌身で感じた一日だった。 いつものようにバスに乗って大船まで行き、あとは徒歩で鎌倉の尾根を目指した。そこかしこに紅白の梅の花が開き道端には…

アラスカ物語

新田次郎「アラスカ物語」(新潮文庫)表紙を飾る星野道夫の写真 新田次郎の「アラスカ物語」を読んだ。 小説は今からおよそ100年あまり前、主人公である宮城県石巻市出身の安田恭輔が北極圏の未開の地アラスカに渡り、その人生すべてをこの地に暮らす原住民…

時間について

最近インターネットを眺めていたら、時間に関する面白い記事をみつけた。 重力が大きいと時間の進行が遅くなり、小さいと時間が速くなるというものだった。アインシュタインの一般相対性理論や特殊相対性理論で予測されていた現象が、高精度に時を刻める「光…

城崎にて

兵庫県の日本海側にある有名な温泉地、城崎を一度訪ねてみたいと思っていた。 なぜかと聞かれても、とり立てて明確な理由があるわけではないが、強いて言うなら中学生時代に読んだ志賀直哉の私小説「城崎にて」がきっかけだろうと答えることになるのだろう。…

年の瀬

今年もあと10日となった。気分的にはなんとなく気忙しいけれど、日々の暮らしは淡々と進む。 夕方、所用で元職場近くの尾根道を歩いていると地平の果てに富士山と神奈川の山並みが見えた、 この数日、冬らしい寒波が襲来し、晴れの日が続いている。澄み切っ…

M 式「海の幸」森村泰昌展を観に行く

コロナの第6波がいつ来るのか、心中穏やかざる年の瀬を迎えた。おまけに猛威を奮ったデルタ株ではない、さらに凶悪な新たな変異株のオミクロン株の国内への侵入で一気に緊張感が高まる状況になってしまった。今のうちに行動しておかないと今度こそ都市封鎖が…

東京旅行

この数日、風は強いが明るい陽射しが降り注ぐ小春日和が続いている。 実に久しぶりに電車に乗って東京旅行に行ってみた。東京に行くのはほぼ二年ぶりだ。 銀座三丁目の紙パルプ会館内セントラルミュージアムで開催されている、妻の学校時代の友人が所属する…

湯ノ花温泉に泊まる

尾瀬沼の入り口、尾瀨御池には自宅から車でおよそ5時間かかった。尾瀬沼周回を終えて登山口の沼山峠に戻り、15時50分発のバスに乗って20分で尾瀨御池に戻った。まだ明るい時間帯なので帰ろうと思えば日帰りも可能だったけれど、せっかく遠くまできたから温泉…

「ブータン 山の教室」

天候不順の日々が続くので、いつもの小さなシネマ館に映画を観に行った。 ブータン最奥地の美しい山々に囲まれた辺境の地に建つ質素な学校を舞台に、いやいや赴任した新米教師とこども達との関わりを描いた映画だった。 以前に見たグリーンランドに赴任した…

梅雨入り間近

5月の夕焼け 梅雨入り間近の五月の夕焼けが一年でいちばん美しい。 夏日になった昨日、 一日仕事を終えて帰宅し窓を開け放して部屋に風を入れていると 耳慣れない外国の言葉が聞こえてきた。 ベランダから覗くと 川辺に東南アジア系と思われる若い男女数人が…

古民家巡り

風はまだまだ冷たいが、電車に乗って古民家めぐりの散策に出かけた。 ぶらぶらとかやぶき屋根の古民家や農家がつづく坂道を歩く。 日差しが心地よい。 まるで別世界に迷い込んだよう時間だった。 ほんの50年間前までは農村はこんな環境で日々を暮らしてい…

高野山参り

勤労感謝の祝日を数日後に控えて、古希になったのを機会に高野山にお参りに出かけた。 真言密教の聖地高野山は大阪難波から南海電車に乗り極楽橋でケーブルカーに乗り継いで山の上に登る。高野山駅からは南海林間バスに乗り換えて行く。新大阪駅からは二時間…

秋田で湯治

GoToトラベル・キャンペーンのなか予約が取れたので、慢性腰痛の療養に秋田の乳頭温泉郷に湯治に行った。 角館で食べた比内鶏の親子丼と稲庭うどん この温泉は田沢湖を眼下に眺める秋田駒ケ岳の山腹にある。 スキー場のある田沢湖温泉郷を過ぎ、ブナの森のな…

白濁の黒湯温泉と霧の秋田駒ケ岳

乳頭温泉郷七湯のひとつ、黒湯温泉は単純硫黄泉を源泉とする老舗の温泉宿である。 ブナの森に囲まれ、三百五十年に及ぶ長い歴史のある温泉で、名前は黒湯だがお湯は白濁した硫黄泉だ。温泉が自噴する先達川の河原に点在する宿泊棟や茅葺の自炊棟、川沿いの露…

太平湖と小又峡の滝巡り

太平湖の航跡 北東北の旅は三日目、連休最終日の7月26日は日曜日。もし天気が回復するようであればもう一度森吉山に登って北東北の山々を眺めたいと思った。残念ながら目覚めると外はしっかりと雨だった。 前夜、次の宿泊地をどこにするかあちこち探している…

森吉山と秋田内陸縦貫鉄道

今回の北東北の旅は予定未定で出発した。訪れたい場所は複数あった。 最初に泊まる宿だけは決めて、あとは泊まるところが見つからなければ、すぐそばに立ち寄り温泉がある定番の岩木山山麓の桜林キャンプ場に野宿するつもりでテントと炊事用具と生米を車に入…

梅雨明け間近

去年採れたタネから咲いた朝顔 今日から早、八月。今日は久し振りに午前中から抜けるような青空が広がりようやく梅雨明けが近づいたようだ。(追記、昼のニュースでは気象庁が関東地方の梅雨明けを発表した。) 温暖化の影響だろう、今年の梅雨もあちこちで…

梅雨の尾瀬ヶ原

嵐のような雨と風の梅雨模様が続く。 こんな天気の毎日だけれど、しばらく尾瀬に行っていないので、さんざん迷ったあげく、日帰りで尾瀬ヶ原の空気を吸いに行った。 車中ずっと雨。 戸倉駐車場に車を停めはしたが、引き返そうかと思った。 意を決して乗り合…

西表島紀行(つづき)

紺碧の海に囲まれた島々は息苦しい都会の住人にとって、そこはかとないロマンを誘う。 かつて奄美諸島から八重山諸島に及ぶ広大な海に浮かぶ南の島々は琉球王国の領分であった。明治政府によって王朝が崩壊させられるまでの450年間、琉球諸島は独自の文化、…

西表島紀行

石垣島の英雄、具志堅用高の像が建つ石垣港 空港のない西表島へは石垣島から高速船に乗って渡る。石垣港離島ターミナルから小一時間だった。 今回の西表島訪問の目玉はサガリバナ鑑賞である。 旅行好きの友人から一生に一度は見る価値があると勧められて、こ…

駅弁を食べよう

先週末からぐんぐんと気温があがり、連日30度前後の厳しい真夏日となった。 季節が巡る。 関東地方では平年より数日遅れて、一昨日(6月11日)梅雨入りした。 入梅前夜の夕空は厚い雲に覆われ、蒸し暑い梅雨の始まりを宣言するようだった。 夕日に照らされて…

波乱万丈:田中一村終焉の地と奄美野黒兎を見に行く

奄美大島に孤高の画家、田中一村の足跡と天然記念物アマミノクロウサギを見に行ってきた。 昨年末、今年の二月下旬の中国・桂林の団体旅行を予約しておいた。この旅行に合わせて小遣い稼ぎのアルバイトの予定を入れず頼まれ仕事もほかの日にして幽玄な水墨画…

竹芝桟橋から船に乗って

先週の金曜日(24日)、朝一番のジェットホイールに乗り一泊で伊豆大島に行った。 久しぶりの島旅だ。 南海の孤島に行くのに飛行機ではなんとも風情がない。島旅は船に乗ってこそである。 船に揺られ、大海原を越え、潮風に吹かれてたどり着くのが島旅の醍醐…

インド_旧シッキム王国とダージリンを訪ねる旅

令和元年から二年にかけての年末年始はインド旅行に出かけた。 私にとっては初めてのインド旅行だ、行き先は旧シッキム王国とダージリン。インド好きの妻が決めた今回の旅行の目的地であるシッキムSIKKIMは、ガイド本「地球の歩き方」にはスイッキムと表記さ…

アキノワスレグサ

今帰仁城跡の斜面に濃いオレンジ色の花を見つけた。 ニッコウキスゲに似ているが色が濃い。 調べてみるとアキノワスレグサという名前の花だった。 亜熱帯の沖縄にいると秋を忘れそうになる。 夏と冬の間の短い間に咲く花なのでこの名前なのだろうか。 ニッコ…

誕生日は定期観光バスに乗って

今日は六十代最後の誕生日。 那覇市は今日もいい天気だ。最高気温は27℃近い真夏日だった。 長袖シャツに厚手のジーンズでは暑くて辛かった。サングラスなしでは眩しくて外を歩けない。 今日は旅行先で人生二度目の定期観光バスに乗った。 朝八時半に沖縄定期…