眠る力

偲ぶ会は大森駅前の小さなスナックで開かれた。
故人の弟氏が経営する店だ。
会は盛り上がって最後には同窓会の様相となり
過ぎし日の懐かしの歌をそれぞれが熱唱し合唱していた。
故人は自分より7歳下だったので
集まった学生時代の友人達も自分よりは年齢が一回り下の人達がほとんどだった。
歌われる曲はまったく記憶にないものばかり、
それぞれの年代にはそれぞれの青春とともにあった歌があることを実感した。
帰宅が午前0時近くなり就寝したのはもう今日になってからだったけれど
やっぱり今朝7時には自然に目が覚めた。
最近では、疲れが溜まってしまい早く寝た夜も
決まった時間が経つとまだ夜明け前なのに目が覚めて
もうそれ以上眠ることができない。
若い息子達を見ていると起さないと延々と寝ている。
夜中から翌日の夕方まで苦も無く寝ていることもある。
眠るにもパワーが必要だ。
年をとって失うものは多いけれど
眠る力がなくなってしまうのも少し寂しい。
でもその分、効率よく寝ていると都合よく解釈しておこう。