帽子の話

この間の日曜日、久し振りにデパートに行った。
欲しいものがあるわけではないが、どこにも行く予定がなかったので
暇つぶしに出かけた。
強いて欲しいものと言えば、・・帽子。
休日にどこかに行く時に整髪料をつけて髪をとかすのがうっとおしい。
・・・かと言って、山ならともかく街中に寝ぐせのついた頭髪のままで出かけるのも気が引ける。
そこで、休みの日に出かけるときには寝ぐせの頭に帽子をかぶる。
ファッションとは異次元の世界。
その日はなぜだろう、デパートで帽子のバーゲンをしていた。
予算の十分の一近くで売っている。
バーゲン前はそれこそしっかりした値段で売っていたと店員がさかんに宣伝する。
ついつい秋から冬に被る帽子を二つ買ってしまった。

高齢者には最近キャプ(野球帽)が流行っているみたいだが、
ハンチング帽なんて若いころには被ったこともなかった。
いまでは年齢にかかわらず多くの男女が被っている。
大正時代や昭和の初期を描いた映画ではよく見かけるが、結構気に入っている。