栗駒山の紅葉

10月初めの3連休は
W夫婦に誘われて栗駒山の紅葉を見に行った。
朝4時半に出発して、午後1時過ぎには須川高原温泉に到着した。
ここは秋田と岩手と宮城の県境だが、意外と早く着いた。
キャンプ場の場所が分からず、駐車場の交通整理をしていた地元の人に聞くと
熊が出てキャンプ場はいま休止状態だと言われ、目が点になる。
HPの下調べではそんなことは書いていなかったので、
看板を頼りに駐車場のすぐ上のキャンプサイトに辿りつくと
管理人もいて普通に開いていた。
仙人のような管理人の話では、熊なんか、いつも出ている、気がつかないだけだと言われた。
少しビビルが、予定通りにテント泊にした。
須川温泉野営場は少し古びているがデッキもしっかりしていて笹の中のいいキャンプ場だ(1泊一人200円と格安)。

(キャンプ場は駐車場のすぐ上2,3分のところの高台にある)
正面の栗駒山は霞んで、あまりよく見えないが、上のほうはすっかり紅葉しているようだった。

(天気が良ければ眺望抜群のテントサイトだ)
1日目はもう歩くのを諦めて、須川温泉の大露天風呂(大日湯)に入りまったりする。

はじめに外の足湯に浸かり足を温め、いざ入浴。

登山道のすぐ脇の温泉は白い硫黄泉で少し熱めだが気持がいい。
湯あがりでテントに戻り
持参の酒で待望の宴会で陽が暮れた。
あたりがすっかり暗くなり、そろそろ酒もなくなる頃にいきなり大粒の雨が降ってきて宴会は6時に終了。
夜は雨が降ったりやんだりの天気。空は暗く期待していた星空はまったく見えなかった。
2日目は時々陽が射す薄曇り。
夜明けとともに駐車場はみるみる車で一杯になった。遠くから、紅葉を目当ての登山者が来ている。
ガスが切れて来た8時過ぎに登山開始。


白濁した昭和湖辺りまでは紅葉はまだ少しはやいくらいだったが、
その上は真盛り。

登山道は人の列で渋滞状態だった。
さすがに有名なだけあって、一面の紅葉は見事だった。


赤、黄、緑の絶妙なバランスがすごい、まさにパンフレットの写真のようだ。


(一面の紅葉が広がって幸福感が満ちてくる)

ゆっくり歩き、お茶を沸かし、ラーメンを食べて1時にキャンプ場に戻ってきた。
もうちょっと天気がよければ、さらに見事だっただろうから少しだけ残念だ。
下山後もまた大日湯に入り、帰るかもう一泊するか、迷ったが
南下して福島県の浄土平に向かうことにした。
意外と遠くて磐梯吾妻スカイラインを登るころにはすっかり陽が暮れ当たりは真っ暗になった。
福島飯坂の街のあかりが綺麗だ。
暗くてキャンプ場の入口が分からず、あちこちうろうろするが
ようやく夜7時にキャンプ場に到着。
吾妻小屋で受け付けをして(テント1張り500円、さらに大人1人400円也)、
森の中にテントを張った。
夜は快晴で月もなく、素晴らしい満天の星と天の川が頭上を横切っていた。
その分冷え込みは厳しく今シーズンで一番寒い夜になった。
真っ暗な中、仕込んできた日本酒を瓶ごと燗を付け宴会だ。
どんどん気温が下がる。
さらにウイスキーのお湯割りも飲み上着を全部着こんで寝たがそれでもとても寒かった。
朝の気温は零下で、水もテントも氷ついていた。
3日目の朝は見事な快晴、あたりをみると吾妻連峰の紅葉はまだ少し早かった。

(桶沼から見た一切経山、ナナカマドは真っ赤)

(南向きの斜面は紅葉しているが最盛期まであと2週間ぐらいだった)
それでも続々と車が登って来る。
帰りの渋滞を考えて、吾妻小富士にだけ登って浄土平を周遊して帰ることにした。
福島西IC方面は昼には車が長蛇の列だったので、
反対方向の土湯峠方面に向かい、

途中で鷲倉温泉の内風呂と露天風呂に入り、磐梯熱海から高速に乗って帰ってきた。
今回はドライバーが二人なので交代で居眠りもできて楽だった。
自宅に着いたのは夜7時だった。