行くも地獄帰るも地獄

震災のあと停止していた原発の再稼働が始まった。
東日本大震災のあと、地震速報につづいて原発の安全性報道が日常となった。
人類が手にした最強・最大のエネルギーの源は、一皮の紙の地盤の上に
危うい砂の楼閣として聳えている。
晩年アインシュタインの心の傷となった原子力の開発は
果たして、人類の幸福を招く魔法の玉手箱なのだろうか。
神ではなく、叡智を持つ小さな人間は自らの手で運命を決める存在となった。
続けるも地獄、撤退も地獄。
日本人は立ち止まり考える好機を逃したのではないか?
創世記のソドムとゴモラの逸話が脳裏に浮かぶ。