一人旅のカンちゃんを単焦点レンズで撮る

今日初めて、カンちゃんが一人で電車に乗って我が家に遊びに来た。
ついこの間までは、本人が「無理、無理!」と不安がっていたのに
とうとうこの日を迎えて、とても感慨深い。
バアバは旅行で不在なので孫と二人で過ごす一日だ。
愛用のパソコンをリックに入れ、いそいそと改札口を出てくる姿を見たときには正直ホッとした。



昼過ぎまでは届いたばかりの単焦点レンズの試し撮りをしたり、パイソンプログラミングで遊び、
午後は段ボールでびっくり貯金箱を作って過ごした。
貯金箱は未完成だったけれど陽が傾いてきたので、また一人で帰っていった。
日帰りなので荷物は多くなかったが、改札口に向こうに遠ざかる大きなリックが成長を物語っていた。
少し前まではすぐ母親の後ろに隠れてしまい、なんでも「・・、おかあさんと・・・」と言っていたのに、
こどもは毎日成長するなあ、としみじみ思う。
初めて使ったSAMYANG35mmF2.8の単焦点レンズは自分へのクリスマスプレゼント。

我が家の大蔵省に白い目で見られること必定だ。
純正のソニーレンズの半額の値段の韓国製レンズだがそれでもけっこう高価な品物だ。
初めて使ってみて、抜けがよくたいへんよいレンズの印象を持った。
しかも重さが85グラムしかない。
これで欲しかった写真機材がほぼそろったことになるので、逆にちょっと寂しい気がする。
もう欲しいものが思いつかないのだ。
年の瀬が迫り今年も残り時間が少なくなってきて自分も日に日に年をとっているのだけれど、
内心は全然そんな気はしない。
でも欲がなくなると冗談ではなく明日まで生きられなくなるかもしれないから
新たな欲望を求めて、頭を巡らせることにする。
サンタクロースが来ることを愉しみにしてクリスマスを待つのはどうか。
サンタさん、プレゼントくださいなあ、なんでもいいですよ〜、
と叫びたい。
無欲の欲を目指したい。