浜松にうずらの飼育場(養鶉場)を見に行く

孫のヘーちゃんの小学校卒業記念にうずらの飼育場(養鶉場:ようじゅんじょう)見学に浜松まで青春18きっぷで行ってきた。

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記念旅行の行き先は本人の希望でなぜか養鶉場になった。前日は豊川稲荷にお参りしたあと近くの蒲郡の三谷温泉に泊まり、当日はJR 新所原(しんじょはら)駅からタクシーに乗った。10分ほどの田園地帯に目的地の「浜松ファーム」はあった。かなりマイナーな知る人ぞ知る施設らしく、タクシーの運転手も知らない施設でカーナビに住所を入れてたどり着いた。

社長さんが鶉の生態や鶉卵の生産過程を手製のパネルで説明してくれた。鶉を両手で優しく包みお腹をさすると大人しくしている。ピヨピヨと小さな声で鳴く。空を飛ぶことはできないが2メートルくらいジャンプはできる。

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この飼育場ではおよそ7万羽の鶉を飼育していて毎日5万個の鶉卵を生産している。現在国内には25ヶ所の養鶉場があり、以前はもっとたくさんの施設があったが新型コロナウイルスの流行や鳥インフルエンザの影響で今は激減してしまったそうだ。国内最大の施設は豊橋にあって、そこは25万羽の飼育規模だそうだ。

鶉は孵化後5週で卵を産むようになり、その後1年間は毎日規則的に1個の卵を産む。養鶉場での採卵は1年で終了し、その後は動物園の猛禽類の餌にされてしまう。悲しい運命だ。

鶉は中国大陸原産で日本には奈良時代に渡来した(これは誤りらしい。後述)。雄は大きな声で鳴くので戦国時代は武士に好まれ、武将の出陣の際にはその鳴き声で吉凶を占ったという古事がある。性格的には人懐こく、飼育するとよく慣れるという。集団で生活する生態で一羽だけだとすぐ死んでしまうらしい。暑さ寒さに弱く野外での飼育は難しいという説明だった。先日NHKの「ダーウィンが来た」で野生の鶉を放映していたので、野外でも繁殖は無理ではないようだけれど。

見学の後、お土産にひとり10個の有精卵と5個入りの燻製卵をもらって帰ってきた。

ヘーちゃんは自宅で孵化させる意欲満々だ。どうなるか楽しみだ。

追伸

専用の孵卵器を購入したようだ。f:id:darumammz:20250325093837j:image

後日修正

鶉は元々日本にもいたらしい。日本固有の野生種がいて、また渡りもするとウイキペディアに書いてあった。だから飛べるのだ。