久し振りに映画をみた

土曜日の朝でもいつもどおりの時間に目が覚めた。朝は曇りで風が冷たい。
散歩に行く気力がなくて、定例の新聞の折り込みチラシをみて過ごす。
最近また売り住宅やマンションの広告が増えたように思う。
9時から歯医者の予約を入れてあり、それまでベランダの鉢植えについたアブラムシ退治。といっても水をやって殺虫剤をかけただけだけれど・・・。
歯医者では歯の磨き方が上手になったと若い歯科衛生士さんに褒められた。
(それはそうですよ、朝起きてから3回も磨いて歯医者にいったのだから)
診療は10時前に終了して、7回通ってようやく今回で治療が終わり、次回は3カ月後の許可が出た。
行くたびに、顎の骨がなくなって歯が抜けて入れ歯になりますよと脅され、
はい、はい、なんでも言われた通りにします、
と物分かり良く返事する優等生のフリからようやく解放された。
それから家に帰って車で東村山まで母の顔を見に行く。
少し具合が悪くなって10日あまり病院に入院していて、
ようやく施設に帰ってきて初めての面会だ。
途中の多摩川沿いの土手道は輝くような新緑がきれいだった。
母は入院すると記憶や思考が混乱する。
声は大きいが、話がまったく成り立たなくなっていた。
でも顔や名前は覚えていてなんとなくホッとした。
天気が良くなったせいか渋滞がひどくて、面会を済ませてかえってきたら丁度、午後5時だった。
往復6時間以上運転したので疲れて、ビールを飲むと眠くなってしまったが、早めの夕食をとって、気分転換に映画を見に行った。
近くに(歩いて5分!)映画館ができたのだ。
(近くも近く、我が集合住宅の真向かいが映画館になったから)
映画は沖縄のサンゴの養殖の話(てぃだかんかんー海とサンゴと小さな奇跡)。
きらめくような沖縄の海でも環境破壊で珊瑚が死滅し、その再生を人生の目標にした人物の、心暖まる実話をもとにした映画だった。

見終わってすこし心が穏やかになった(やっぱり、映画はいいな)。
単調だったこの一週間を取り戻すかのような、盛りだくさんの今日の土曜日だった。