徒然読書日記

朝、曇りかと思って出かけると、外は霧雨だった。
改修で窓の外がすっぽりスクリーンに覆われていてよくわからない。
雨が好きかと聞かれると、返答に困るが、
梅雨には雨が降らないといけない、それが季節の摂理だ。好き嫌いを越えている。
雨の日に歩いてみれば、それはそれで新しい発見があって楽しい。
最近、魯山人の文庫を読んだ。きっと、この人とは友達にはなれなかっただろうなと思った。
人の好き嫌いや、物事の好き嫌いも、先入観やイメージが先行してしまう。
会って話せばまた違うのかもしれないし、食べてみれば美味いと感じる料理もあるのかもしれない。
読書も同じだ。とりあえず読んでみないとわからない。
それほどの読書好きではないけれど、毎日本を読む。

とうとう、ビッグバンは最後まで読み切れず(難解で)、挫折した。
ところで、この頃、節操もなくいろいろな日本酒を飲んでいる。
やっぱり、吟醸より雑味の多い純米酒のほうがしっくりくる。
好みは歳とともに変わるし、味覚や感覚はその時の体調にもよるのだろう。
最近呼んだ本;
舟を編む(三浦しおん、光文社文庫);本屋大賞受賞作、これはおもしろかった。
信長死すべし(山本兼一、角川文庫);重厚で読みにくさもあるが、読み応えがある。惜しい作家を亡くした。
花鳥の夢(山本兼一、文春文庫);人間、狩野永徳の話。ちょっと書きたいことが集約できていない。
神去なあなあ日常三浦しをん徳間書店);ライトノベル。書きたいことはわかる。
初ものがたり(宮部みゆきPHP文芸文庫);ちょっと雑。もう少し練って欲しかった。
魯山人の食卓(北大路魯山人角川春樹事務所);一度は読んでみたかった。内容は陳腐。
このあと本棚から引っ張り出して、池波正太郎の「男の作法」(新潮文庫)をまた呼んだ(もう何回目か覚えていない)。やっぱり、魯山人より正太郎のほうが好きだね。
天気のせいだろうか、神経痛がつらいぞ。