落語

透明な光が散乱して日影がくっきりと浮かび上がり
空気は乾燥していて、いかにも典型的な5月の一日だった。
日中当番だったけれどこれといってすることもなく、
北側の部屋の椅子に座り居眠りをしながら落語を聴いて過ごした。
志ん朝:亡くなってしまったが不世出のつやのある名人、色気がある。
志ん生:語り口が可愛らしい昭和の名人、万人に愛された理由がよくわかる。
小三治:いぶし銀の芸、この人も名人だ。当代随一だろう。
談 志:好みは分かれる。現代の生きる教祖だが、自分にはむかない。
談 春:この人の芸にもつやを感じる。著書「あかめだか」もよかった。
昇 太:芸風が独特。その意味では確固としている。古典がおもしろい。
喬太郎:大きく化け始めている。生まれつきの質を感じる。
林家一門:なにかもう一つの感じ。
これだけ聴けば一日が終わってしまった。
小さん、花禄、小遊三、5代目圓楽、6代目円楽・・・。それぞれの芸には特色があるけれど、同じ古典落語の語り口を聴くと人柄がわかるような気がする。