母のこと

風は強いがすっきりと晴れたいい日、東村山の母に会いに行った。
着いた時には広間のテレビの近くで
半分寝ているように車いすに乗っていたが、
顔を見せると表情が蘇った。
元気で、持参したお土産の柿を全部食べた。

生れ故郷の岐阜の柿だ。
おいしいなあ、おいしいなあ、と喜んでくれ
こんな美味しい柿は食べたことがないと感激してくれた。
でも自分の生まれた所はよく覚えていないらしい。
ともかく喜んでくれたのでうれしかった。
帰路の途中、遅い昼食は稲田堤の中華料理店でスーラータン麺を食べた。
汗と鼻水と涙がでるほど辛い麺だった。
朝8時に自宅を出て帰宅は5時になった一日がかりの行事。
日差しは暖かかったが、風の冷たい日だった。