皇居乾通り観覧と神田藪蕎麦

師走を迎えて今年初めての寒波が襲来した。
北海道から九州に至る、特に日本海側が大雪に見舞われている。
鹿児島の桜島も冠雪し、四国では雪にまみれて寺の僧侶と従者が凍死したとニュースに流れていた。
昨日は北風は寒いけれど陽射しがあったので、
今上天皇の傘寿を記念して一般公開されている皇居乾通りの観覧に行ってみた。

(手荷物検査とボディチェックを待つ長蛇の列)
予想通り、大変な人出だった。

地下鉄日比谷駅を降りて入り口の坂下門までおよそ1時間の行列だった。

乾通りは皇居東御苑の西側にある蓮池濠に沿った600メートルほどの道で、
今年は桜の時期にも一般公開があったがめったに入れない場所だ。
坂下門から乾門までゆっくり歩いても30分とかからない。

(こんなところに宮内庁があるとは知らなかった)
初めて見る宮殿や宮内庁を過ぎると
道に沿ってイロハモミジやトウカエデが綺麗に紅葉していた。

(イロハモミジの紅葉)
今日のインターネットでは7万8千人の観覧者があったと書いてあった。

(大きなトウカエデ、橙色の葉が綺麗)

(出口の乾門)
色付いた落ち葉をお土産にして、このあと東御苑の本丸を散歩した。

天主台も大変な混雑だったので登らずぶらぶら大手門に抜けた。

(本丸のフユザクラ)

(こちらはジュウガツザクラ、違いがわからない)
さて、もうお昼時になったので何を食べるか迷った。
浅草まで足を伸ばすか、しばらくご無沙汰の銀座に行くか思案したが、
焼けてしまい再建なった神田藪蕎麦に行ってみることにした。

(真新しくて以前のような鄙びた風情はない新店舗)

ここも長蛇の列だった。ここでも日陰でおよそ1時間並んでようやく店に入れた。
このところ、お腹の調子がいまいちでお酒を控えていたのだが
すっかり冷えきってしまったので、温まるために熱燗を註文した。
練味噌を肴に最初に飲んだ熱燗の一口が身体に沁みる。

かけとせいろ2枚を食べた。せいろは上品で、ふたすくいくらいでなくなってしまう量だ。
でもせいろ1枚670円(税別)は決して高くはない。

蕎麦の味は・・・感激するほどでもないかな。でも蕎麦つゆはうまい!
このあと腹ごなしをかねて鉛筆削りを買いに銀座まで歩いた。

銀座にはいろいろな人がいる。
伊東屋は改装中で、すぐ近くの仮店舗で営業中だった。

(改装中の伊東屋の隣のBVLGARIのビルには蛇のイルミナーション)
昔ながらの手で回す鉛筆削りが欲しかったので、捜すとお目当てのものが買えた。
遅い昼食だったのに、日が暮れる前にお腹が空いてしまい、
せっかく銀座に来たので7丁目のライオンに寄りたかったが、

(黄昏時の銀座歩行者天国
寒くてビールを飲む気にならず、帰って来た。
帰り道、満月が綺麗だった。