誕生日は定期観光バスに乗って

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今日は六十代最後の誕生日。

那覇市は今日もいい天気だ。最高気温は27℃近い真夏日だった。

長袖シャツに厚手のジーンズでは暑くて辛かった。サングラスなしでは眩しくて外を歩けない。

今日は旅行先で人生二度目の定期観光バスに乗った。

朝八時半に沖縄定期観光バスセンターを出発。

万座毛(まんざもう)、ホテルのランチバイキング、美ら海水族館今帰仁(なきじん)城址をめぐり、最後にナゴ・パイナップルパークお土産センターを訪れた。今帰仁城址は今回が初めての観光だ。

万座毛は超近代的な観光施設建設中で白い塀に囲まれていた。

ホテルのランチは中国人の観光客でごった返していて、なかなか料理にたどり着けない。

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(後ろの島が伊江島

美ら海水族館では、童心に帰ってイルカのショーに拍手して、何度見ても感動する巨大なジンベイザメの悠々と泳ぐ姿に見とれてしまい集合時間に遅れそうになる。

今帰仁城址では美しい石垣の上から群青の海を眺め、五百年の時空を超える歴史ロマンに思いをはせた。

パイナップルパークは子供騙しのような、猫の額も無いようなほんの小さなパイナップル畑を巡り、おきまりの土産コーナーでは、東南アジア産ののドライフルーツ売っていた。

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今帰仁城跡)

牧志に帰ってきたのはすっかり日が暮れて暗くなった午後六時半過ぎだった。

定期観光バスでは、一日中、バスガイドさんがあれこれと説明してくれる。

右を見て、左を見て、と忙しいが、歴史や由来、逸話や秘話など、多彩な説明があって、レンタカーを運転して各地を回る観光旅行とはひと味違う。

居眠りもできるし、よそ見をしたり、インターネットを覗いたりの、楽々の観光旅行だ。

これはこれでなかなかいいものなのである。中学校の修学旅行を思い出す。

夜バスを降りて、沖縄のソウルフードで今回まだ食べていない一品をを探して国際通りをウロウロする。なかなか見つからず、結局、定番の花笠食堂に行ってありついた。

ナーベラー、ヘチマ料理。沖縄でしか食べたことがない。

三十六年前、学会発表のために沖縄を始めて訪れ、大道(だいどう)通りに今もある沖縄ホテルに泊まった。

初めて口にした泡盛で前後不覚に悪酔いしてしまい財布をなくした苦い思い出が記憶の底から蘇る。

この沖縄訪問で食べたゴーヤーチャンプルーとヘチマ料理の衝撃は今でも鮮明に覚えている。

経験したことのないゴーヤーの苦味。なんとも言えない青臭いヘチマの味。まさに未知との遭遇だった。

沖縄の人々は本土では全く想像つかないものを食べていることに驚いた。

ソウルフードとは何か、と問われれば、まず沖縄で食べたこの二つの料理を思い出す。

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ナーベラーと島豆腐の炒め物、テビチの煮込み、ミミガーと大根の酢の物)