初冬

三泊四日した台北から帰国の飛行機は揺れもなく順調だった。
30℃を越える真夏の台湾から帰ってくると日本はすでに初冬になっていた。
羽田の気温は13℃だった。
午前中は台北で中正記念館と総督府観光で汗まみれになっていたのに日本に着くと長袖のウインドブレーカーを羽織っても寒かった。
まさに浦島太郎の心境だ。やっぱり地球は広い。
火曜日に帰宅して、水曜日からは外回りの仕事が目白押しで忙しい。
水曜日は千葉駅周辺に集合してマイクロバスで施設訪問、木曜日は幕張メッセでイベントがあった。
久しぶりに京葉線に乗ったけれど、千葉は近そうで遠かった。
昨日からは一泊の仕事で箱根湯本に来ている。

泊まった老舗の湯本富士屋ホテルはさすがに食事が美味しい。
金曜日のせいか、宿泊客はまばらで、大浴場は貸し切りだった。
おかげでのびのびできたが、こんな客足で大丈夫なのか、人事ながら心配になってしまう。
台湾で遭遇した台風二十号に引き続き二十一号が沖縄の南に発生して天気が下り坂で、
おそらく明日の衆議院選挙の投票率に影響が出そうだ。
しかし今回の衆議院選挙ほど意味不明の選挙はない。
国民の権利であり義務でもあるから投票には行くけれど、どうも釈然としない。
与党も野党も常軌を逸している。
民主主義は多数決が最大原理だから、一票でも多ければ相手に勝てる。
勝てば官軍。勝たなければ権力は行使できない。
かといってどのような手立てを使っても勝てば良いと言うものでもないだろう。
政局でなく、日本の未来を見つめた国民のための政治をしてほしい。