日暮れと共にクリスマスのイルミネーションが目立つようになった。
子供の頃はとってもクリスマスが待ち遠しかった。
幼い頃、クリスマスの朝にはお菓子の入った銀色の長靴が枕元にに置いてあった。
いつから自分にはサンタが来なくなったのかよく覚えていない。
朝起きて柱に吊るした靴下にはもう何も入っていなくてがっかりしたことを思い出す。
イブの夜、おそらくもうサンタは来ないだろうからと四歳下の弟にだけはなけなしの貯金を使ってプレゼントを買い押入れの隅に隠しておいた。
大人になって、夢が覚めても、枕元にプレゼントがないか期待してしまうクリスマスの朝。
今年もきっとプレゼントは来ないだろうなあ。
瞬く光を見ながら孫たちにはいつまでもサンタが来て欲しいと思う年の瀬である。