今日は夏至。
朝から曇り時々晴れ、突然大粒の雨。の、梅雨らしい一日だった。
気温が上がらず半袖シャツに半ズボンでは寒いくらいだった。
ここいらは厚い雲に覆わていたが、西日本では晴れ間が広がり、夕方、部分日蝕が見られたようだ。つぎの日蝕は三年後だという。
朝、いつもの公園に散歩に行くとカルガモの親子が元気に池を泳ぎ回っていた。
最初は四羽いたこどものカルガモは二匹になってしまったようだ。
カラスに食われてしまったのかもしれない。野生は厳しい弱肉強食の世界だ。
生きることはそうそうたやすいことではない。輝く命は奇跡の繰り返しに支えられた不思議の世界にある。
無邪気に泳ぐこども達を見ると孫達の姿を思い出す。元気に育ってくれることを祈らずにはいられない。
人間世界でも見えない敵との戦いが続いている。新型コロナウイルス感染者は国内で一万七千人に及び、死者は千人に近づいている。
6月19日には県境をまたぐ移動の自粛が緩和され、第2波が懸念される中、観光地には人出が戻りつつあるようだ。
この週末は長男家は横須賀に磯遊びに行ったようだし、次男家は箱根の温泉に行ったようだ。
これから先、きっとかなりの期間、新型コロナウイルス感染との共存を目指した日々が続くことになる。
「新しい日常」がどのような姿になるのか。すぐには想像し難い。
家籠りで、時間が余り、テレビや新聞をよく見るようになったのは新たな暮らしのひとつ。
おかげで、発見も少なくない。
日曜の朝のNHKEテレでは俳句の番組が放送されているのを知った。
指定された兼題に対する投稿句は、季語が詠まれてはいるけれど、みな詩性川柳のようだ。
俳句と川柳の違いがわからなくなってしまう。
田辺聖子の先駆的川柳人、岸本水府とその時代を描いた読売文学賞受賞の巨刊「道頓堀の雨に別れて以来なり」はようやく中刊の半ばまで読み進んだ。すでに千ページに近い。
夏至を過ぎると本格的な夏が近づいてくる。
沖縄ではもう梅雨が明けている。
今年はまだ蝉の声を聞いていない。