アヒージョは土鍋で

一昨日の皆既月食はきれいだった。442年ぶりという天王星の惑星食はよくわからなかったが、いずれにしても大宇宙の片隅の太陽系の、そのまたごく狭い地球を取り巻く範囲の天体ショーは逆にそれだからこそ宇宙の大きさや広がりを実感出るまたとない機会だった。再び月が輝くまでは起きていられなくて途中で寝てしまったのが少し情けない。ブログを遡ると前回の皆既月食は2018年1月31日だった。このときも途中で寝てしまったと書いてある。

写真の左下の星がこれから月に隠れる天王星

東向きのベランダから見える月

冬場を控えてどうやらコロナの第8波が始まったようだ。インフルエンザの同時流行も想定されているのでもう予防接種は済ませた。5回目のコロナウイルスワクチンも来週の予約をとった。体を温めて風邪にかからないように備えたい。

寒暖の差が大きい秋の夜長の定番料理はなんと言ってもおでん鍋だろう。体を温めるにはうってつけの料理だ。卓上コンロでおおきな鍋を温めながら大根やこんにゃくをつつくひとときにはささやかな幸せを感じる。もうひとつの我が家の定番卓上鍋料理にスペイン料理に倣ったアヒージョがある。

外で、もちろんスペインでも本物を食べたことがないので我が家の家庭料理というほうが正しいかもしれないが、ときどき卓上で夕食に食べる。赤ワインにもビールにも日本酒にもあって手間がかからずに重宝しているメニューだ。

本場ではどうやっているのかわからないが、我が家では年季の入った鍋焼きうどん用の土鍋をつかっている。ミニトマトブロッコリーにキノコ、蝦やなんでも家にある魚介を入れている。具は冷蔵庫に残っているなんでもかまわない。でもトマトだけは欠かせない。

味付けはオリーブオイルに鷹の爪1個とアンチョビーにニンニクだけ。これで美味しく食べることができる。

家でたべる毎日の夕食は肩のこらない、食べ飽きない料理が一品か二品あると嬉しい。亡くなった多才なイラストレーター、和田誠さんの息子のお嫁さんである和田明日香さんが料理の本を出したと知って図書館で借りてきた。かの有名な料理愛好家平野レミさんの義理の娘にあたる人のレシピ集だ。レミさんの料理は奇抜でちょっとレベルが高すぎてついて行けないところがあるが、明日香さんの本は本当に家庭の味を紹介していて見るだけでも気持ちが落ち着く。これはこれで大変貴重なレシピ集だ。買って愛蔵本にしたい。