薬師岳の夏休み

なんとか天気が持ちそうなので北アルプスでの夏休みを目指して8月4日の朝、荷物を山のように詰めこんで神奈川を出発。
出発が遅かったので立山室堂に着いたのが午後になってしまい
迷った末、雷鳥沢に泊まることにした。
一度は泊ってみたかったあこがれの場所に予定外のテント泊。
天気は晴れ時々曇り。
すぐそばの雷鳥沢ヒュッテの白濁した源泉温泉は快適そのものでした(入浴料5百円はいい)。

夕方には奥大日岳の向こうに夕陽が沈みました。
雄山の懐のテント泊は最高。

爆睡してしまい星空を見れず、4時に起きたらもう金星だけが輝いてました。
翌日(8月5日)は晴れ。
そこかしこに雷鳥の親子が散策するのを眺めながら一路、五色ケ原へのアップダウンを越えて行く。

室堂山の山頂付近で、今夏の山旅のなかで唯一、薬師岳が眺められた。
憧れの五色ケ原はたおやかで、テント場には一番乗り。
この日は結局、4組だけの静かなキャンプでした。

針ノ木岳に沈む夕陽を眺めながら飲むビールはこの上なし。
(喜び過ぎて五色ケ原の花々の写真を撮るのを忘れてしまいました)
3日目(8月6日)、朝は晴れ、昼前から曇り。

昨日の疲れはなんのその、早朝の山歩きは気分最高。

五色ケ原と雄山を眺めながらの山歩きはまさに天上人の心境。
喜びは束の間、昼からは雲の流れが怪しい。
スゴ乗越小屋前にテントを設営した直後からすさまじい豪雨。
テントの中でしばらく様子をみていたけれど、
雷雨が治まらずテント場はため池状態となる。
とうとうテント内に浸水して小屋に逃げ込む。
カメラが濡れてしまいわがポンコツ写真機は不調(今度は防水カメラが必要だなあ)。
4日目(8月7日)、朝だけ曇り、のちずっと雨。視界はなし。

薬師岳山頂で辛うじて写真を撮り、一路太郎平へ下る。
薬師岳山荘を覗いてみたが、雨を避けた登山客でいっぱいで、 美人女将の顔は拝めず、後ろ髪引かれながら、薬師平、薬師沢キャンプ場を素通り。
折立への登山道は完全に沢と滝になっていて、踝の上まで水に入り、
ほうほうの体で折立に到着したのは有峰口駅への最終便バス(15時10分発)出発の4分前。どうにか間に合った。
濡れ鼠(どぶ鼠!)状態で電鉄富山線に乗り、立山駅に戻って駅前の旅館、立山館にアポなし泊。お風呂に入ってようやく生き返りました。食事もおいしかったです。
前半極楽、最後は苦行の縦走でした。
また行きたいなあ。