小朝の落語

朝から雨が降ったり止んだりの蒸し暑い日曜日。
午前中は山靴やカメラの手入れをして、昼前に1年前にZ●●fで買った老眼鏡の鼻に接する部分が壊れたので新しいものを買いに行った。
最初に、眼●●場を覗いたら、気に入ったパソコン用の老眼鏡があったので買ってしまい、その脚でZ●●fに行くと壊れた眼鏡全体を無料で交換してくれると言うので新しいものに換えてもらった。
午後ベランダに大きな黒いアゲハがいた。

(尾状突起がないので、おそらくナガサキアゲハの雌だろうか)
以前にキアゲハ用に貰ってきた密柑の葉についていた大きな青虫がいつの間にか姿が見えなくなって狭いベランダを捜しても蛹がみつかずに、どこに行ったのか不思議に思っていたのが羽化したのだろう。

見つけてから数分で飛び立っていった。
陽が暮れて、地区の公会堂に前売り券を買ってあった春風亭小朝の独演会を見に行った。
古典が二題、「試し酒」(従者の久蔵が五升の酒を飲む話)と源平盛衰記「扇の的」(那須の与一が扇の的を射落とす話)、新作(古典落語「片棒」を現代風にアレンジした話で内容は全く新作に近い、吝嗇な主人が三人の息子に自分の死後の葬儀の心づもりを聞く話)の三題だった。
生で見るのは初めての小朝の話芸だったが、緩急自在の流暢な話と磨き抜かれた所作に、ぐいぐいと引きこまれる。
この人には少しの毒と独特の艶がある。
平成を代表する落語家の一人といってよい。