先週の金曜日(24日)、朝一番のジェットホイールに乗り一泊で伊豆大島に行った。
久しぶりの島旅だ。
南海の孤島に行くのに飛行機ではなんとも風情がない。島旅は船に乗ってこそである。
船に揺られ、大海原を越え、潮風に吹かれてたどり着くのが島旅の醍醐味であり旅情である。
とは言うものの、湘南海岸から目と鼻の先の伊豆大島には、竹芝桟橋から朝8時半発の高速艇に乗ると、ひと眠りしている間もなく、二時間足らずで元町港に着いてしまう。伊豆大島は今回が二度目の訪問だ。
はじめに港からバスに乗って大島公園に行き、動物園と椿祭り開催直前の椿園を散策した。観光客は誰もいなかった。
動物園では鳥が面白かった。特に朱鷺の色が艶やかだった。
あと二日で祭りを迎える椿園ではすでにたくさんの花が開いていた。
持参したおにぎりを温室前のベンチに座って食べ、昼過ぎの公園発三原山登山口行きのバスに乗って三原山散策に向かった。
天気は曇り、頂上付近はガスに覆われて火口は見えなかった。
山裾の裏砂漠コースを下り宿泊する大島観光ホテルまで歩いた。
広々とした散策路にはあちこちに紫陽花の冬枯れの株が自生していて黒い火山岩の広がる山裾のアクセントになっていた。紫陽花の花の季節には見事な花畑になるのだろう。ぜひ機会を作ってその時期に見に来たい。
日差しはなかったが、約二時間の散策は爽快だった。久しぶりにのトレッキングで汗をかいた。
シーズンオフの平日なのにホテルには思いのほか宿泊客が多く、ほとんどは今回利用した東海汽船のお得なフリーツアー(全て込みで15000円)の利用者のようだった。
目玉の夕食も工夫が凝らされていた。敢えて不満を言うとすれば、金目鯛の西京焼きがもう少し大きければ申し分なかった(写真右端)。
広々と広がる景色を眺めながらの露天風呂は解放感満点、気持ちよかった。
夜半は晴れ。窓から満天の星空が眺められた。外は意外に寒くてテラスに出て星空の写真を撮る意欲は湧かなかった。
朝方からまた雲が広がり期待した日の出は拝めなかった。朝日に映える三原山の写真が撮れなかったのは残念だ。
早朝の港に着く大型船を利用して登山客がたくさん入浴や朝食を取りにホテルを訪れ、賑やかな朝だった。
二日目の船の発着は元町港とは島の反対側に位置する岡田港だった。
朝9時のホテルの送迎バスに乗って10時半の高速船に乗り帰ってきた。自宅には2時前に着いた。