四六時中家で暮らす日々

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コロナウイルス感染症の蔓延にともない政府の緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大された。

都会はもちろん地方でもこのまま患者が増えると医療崩壊が起きることが危惧される。

ノーべ文学賞を受賞したカミュの小説「ペスト」に描かれた世界が現実に広がりつつある。

収入の道を絶たれて家計が火の車となりつつあるので、国民一人当たりに現金(?)10万円が配られることになるらしい。

資金は大量の国債の発行によって賄うという。

日々雇用の仕事がなくなってしまった我が家にとっても当座の生活を支える支援金はありがたいが、孫子(まごこ)の世代に借金を残すことになるのは心が痛む。

これ以上厄災が広がらないように3蜜(密閉、密集、密接)を避け、もう一ヶ月近く ほとんど自宅に篭って暮らしている。

とは言え、高齢者は体力温存にも努めないといけないので、一日一時間は歩くように心がけている。午前中は近所の散歩が日課となった。

川沿いに建つわが集合住宅は地形的には谷底に当たる。家を出て東西南北どちらに向かって歩いても急な坂道(山道?)を登ることになる。

散歩の 目的地としていつも行く広々とした緑豊かな公園はひと山越えた向こうにある。色鮮やかなツツジやサツキの花が満開に近い公園に着く頃には息が切れ、すっかり汗だくになる。片道ちょうど三十分、散歩の目的地としては絶好の運動量だ。

散歩から帰ると家にいてもできることを探さなければならない。庭がないのが寂しい。

老夫婦二人暮らしの狭い家では掃除や洗濯がすぐに終わってしまう。

寝転がって読書と音楽鑑賞が手軽な過ごし方だが、読書には困ったことが起きている。

いつも立ち読みする近くの本屋は一軒が出版不況で一ヶ月あまり前に廃業し、もう一軒は このコロナウイルス対策で休業してしまった。

いつでも手軽にインターネットで予約して本を借りることができる公営図書館も業務を停止してしまい、読みたい新しい本が入手できなくなってしまった。しょうがないので整理も兼ねて書棚にホコリをかぶる蔵書を引っ張り出してまた読んでいる日々だ。でもたいがい内容をすっかり忘れているので現実的にはそれほど苦にはなっていない。

音楽鑑賞にはヘッドホンとAmazonプライムmusicが役立っている。1950年代のJazzがこのところのお気に入りだ。

家事では掃除に洗濯が終わってしまうと台所仕事ぐらいしかすることがない。

我が家の台所は畳一畳分もないくらい狭いので定員は一人まで。家内の炊事を邪魔しないようにしながら男の料理やお菓子作りに精を出す。

最近はまっているのは豆料理。干し豆を 戻して調理する。これはなかなか奥が深い。お菓子はシンプルなスポンジケーキ一本で修行中だ。随分と上達したと思う。

季節の果実でジャム作りも良い。重さの三割の砂糖かけて一晩置き、果汁が沁み出たところで二時間煮て作る。ちょうど1kgの果実で200mlの小瓶3個分が出来る。昨日は苺ジャムを作った。しばらくこれでもつので次は杏とプラムで作る予定。

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プランター栽培のほうれん草)

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(朝食は定番のベーコン添え野菜サラダと厚切りトーストにジャムと牛乳と紅茶)

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(昨日の夕食には旬の筍の京風煮物を作った。メインはハタハタの干物、付け合わせはオカラ)