春の終わり

皐月は早苗月の転訛だという。

今日で5月が終わる。春の終わり。

九州はきのう梅雨入りしたようだ。

生まれて初めて家籠りでひと月を過ごした。

長く、短い今年の春だった。

フウセンカズラ朝顔も難関を乗り越えて育っている。

去年は八粒種を撒いて二本しか育たなかったオクラも本葉がでた。

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フウセンカズラ

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アサガオ

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オクラ

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田辺聖子の圧巻「道頓堀の雨に別れて以来なり.川柳作家・岸本水府とその時代」を読んでいる。

見知らぬ言葉が溢れている。

詩性川柳という言葉をはじめて目にした。

旧友の小笠原望氏が描く世界。

詩的川柳ともいうのかもしれない。

あれからかれこれ五十年だ。

「蟄居してはじめて知った友の夢」(川柳風に・・・。

そうそう昨日、話題(?)のアベノマスクが届いた。

もうひとつ戯れ句。

「息切れをマスクで隠す下り坂」

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寿命

別れは突然にやってきた。

昨日の朝、長年使い込んだ掃除機が突然動かなくなった。

この住まいに引っ越してきて五年目に購入した機械だ。

たかが掃除機、されど掃除機。

あちこち傷だらけになってしまった、往年の友との別れは悲しい。

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我が家の道具は、書けるモノであれば、購入した日時と場所、値段を本体に書いている。十四年が経った。

これまで不調知らずで満身創痍になっても黙々と(昔のものだから音はうるさいけれど)働き続けて寿命を迎えた。

このままゴミに出すのは切ない。できれば解体して故障部分を直したいが最近の電気製品はなかなか解体できる構造になっていない。

よくガンバってくれた、ありがとう・・・、と呟いて、今日新しい物を買ってきた。

軽くて、音が静かで、スマート。値段は昔のものより幾分高い。新しい家族の誕生だ。

ピカピカで、初々しいお手伝いさんのようだ。名前を付けないといけないな。

別れとともに新しい出会いがある。少し華やいだ雰囲気になる。

さあ。どちらの寿命が長いか、競争しよう。

・・・そろそろテレビも危ないなぁ、と独り言。

(ちなみにモータの付いた家電は日立と決めている。とは言えエアコンはダイキンです。)

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失敗作

早起きしての朝の散歩は気持ちが良い。

ヒンヤリとした風が心地よく、朝露に濡れた瑞々しい木々の新緑が美しい。でも、往復で一時間歩くと疲れてしまい日中はダラダラしてしまう。

昨日は先週から挑戦中のスカイプでテレワークをした。画像なしのチャットのようなテレビ会議で、数少ない週に一度の在宅業務だ。

先週はZOOMでNPO法人テレビ会議をしたけれど、画面越しの会話ではなんとなく力が出ない。一言で言うと、寂しい「新たな日常」である。

今週は朝の散歩を除いて月曜日に所用で半日外出しただけでずっと家にいる。

手慰めに廃材のダンボールで少し大きなクラフトに挑戦した。

四角と五角形のゴミ箱やマガジンラック、電灯の傘などを作った。

マガジンラックは旅行のカタログを入れてトイレに置く。

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七角形の電気の傘は物置部屋の天井から吊るす。電灯を点けるとプラネタリウムのように壁や天井に星が映るはずだったが・・・、

でも失敗。なぜうまく光が出ないのかよくわからない。しばらくこれはチャレンジのしがいがありそうだ。小宇宙を映し出すプラネタリウムの研究は奥が深い。

ダンボールクラフトでは作りたいものがネタ切れになってしまい、暇つぶしに絵を描いた。

緊急事態宣言が解除され、第2波、3波のコロナウイルス感染対策には沖縄から届いた消毒用エタノールの出番がありそうだ。

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晴れれば強い日差しの夏日になるが、このところの梅雨のハシリで、雨の日は肌寒い。ベランダのプランターの緑もにぎやかになってきた。

昨日からテッポウユリが咲き出した。少しぶっきらぼうで、色気がない。花言葉は「純潔」とか「威厳」だそうだ。

白一色の姿は花言葉が似合っている。

ここで一句「日に背を向けてテッポウユリの花五輪」。

去年の十一月にタネを蒔いたチドリソウもようやく花が咲いた。こちらも楚々としている。 

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息切れゼイゼイ

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一昨日、神奈川県を含む全国の新型コロナウイルス感染にともなう緊急事態宣言が解除された。これを受け神奈川県では27日午前零時から外出自粛要請と休業要請を解除すると正式に発表された。

4月7日に宣言が発動して昨日は50日目だった。「50日目の朝」という題目でブログを書こうと思っていたら昨日の朝日新聞の夕刊にこの文言が出てしまい、やめにして51日目の今朝近況を書くことにした。

先週末は孫のカンちゃんの12歳の誕生日を次男宅の庭でバーベキューをして祝った。久しぶりの戸外でのバーベキューはすがすがしくて気持ちがよかった。

いよいよ6年生。来年は中学受験をするのかどうか、通信教育(Z会)はしているけれど受験対策の塾には行っておらず、どうなるのだろうと少し気になってしまう。すでに長男家の孫たちの横浜市の小学校では授業が始まっているようだが(追記、やはり六月からです)、神奈川県県域では小学校の授業再開は6月1日からだそうだ。誕生祝を兼ねてだろうか、近くの川にペットボトルで造った筏の試験航海をした。溺れはしないかとこれも心配だったが無事(?)終了したようだ。少年は大海を目指す(いいなあ)。(https://katatsumuri527.hatenablog.jp/entry/2020/05/13/115216

県外への移動は6月9日が解禁だ。

この2か月間、不要不急の外出を控えて、旅行好きにとっては元気のでない期間だった。解禁になったらまずどこに行こうかと考えるだけで元気が出てくる。

食べ物では何といってもカウンター越しの目の前で握ってもらう江戸前寿司を食べたい。行きつけの店も4月からずっと休業中なので再開とともに行くのが楽しみだ。

旅行は温泉か尾瀬ヶ原散策に行きたい。今年の水芭蕉はどうなのだろう。リュウキンカの黄色い花も見てみたい。

温泉なら濁り湯に入りたい。

先週末、後輩の大学教授退官記念祝賀会が弘前で予定されていたいたがこれも中止になってしまい、今年はみちのくの春の旅もできなかった。桜もリンゴの花も例年と同じように咲いていたのだろうか。

運動不足で坂道を登ると息切れがする。ゼイゼイして足腰もいたくなる。籠城は体と心の大敵だ。

これから「新しい生活様式」による「新しい日常」を作らなければならないけれど、毎日が不要不急の連続なので何を自粛すればいいのか思案に暮れる。

こころとからだの健康を考えれば、高齢者には家に籠っていないのことが一番重要だろう。

アスパラガスは天を目指す

沖縄では梅雨入りだという。早々と台風一号も発生して、春から一目散にに初夏に向かい出した。

梅雨を控えて、すでに九州では豪雨に見舞われている。

一昨日、8都道府県を除く国内各地で新型コロナウイルス感染の蔓延に伴う緊急事態宣言が解除された。

残念ながら東京、大阪に次ぐ全国第3位の患者数が出ている神奈川県では解除がなく自粛が続く。

大阪、兵庫、京都や首都圏の埼玉はともかく、北海道はあんな広いのに全国で神奈川県に次ぐ患者数が出ているのが不思議だf:id:darumammz:20200516205310j:image

黄砂の飛ばない晴れの日には強い紫外線が降り注ぎ、目を開けていられないほどの強烈な日差し。

散歩に出かけるとTシャツ一枚でも汗まみれになってしまう。

今日は朝から雨の一日。陽が刺さない雨の日は気温が20度になるかならないかで衣替えしたばかりの身には 寒い。油断してソファでうたた寝をすると肌寒くて目が覚めてしまう。

それでなくても雨の日のステイホームは気が滅入る。

鬱々としてもいると郵便局のクール便が届いた。

北海道の三男から清水町産のアスパラガスだった。

アスパラは光の産物。陽射し溢れる十勝平野に凛として穂を伸ばす。広大な広野で降り注ぐ光を浴びて育つ。

さっと茹でて食べると地平線まで農地が広がる北海道の味がした。

これで元気になれる。

澄んだ青い味は夏の味。

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消毒薬が届いた

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緊急事態宣言が延長された。

5月末まで概ねあと1ヶ月の期間が目安で、感染患者が減少すれば途中で解除もありうる。二週間後には見直しが行われるという。

どのような状況ならば解除されるのが明らかになっていないので籠の鳥状態にストレスがいっそう昂まる。

大阪府の知事が独自の解除基準を公表して中央政府の大臣から不快感が表明されて物議を醸している。

すでに医療崩壊に至った地域があり、有識者からもPCR検査体制の整備と検査の増加を訴える意見が次々と発表されている。

一般国民やマスコミから政府の対応に対する不満の声が喧しい。

感染予防のための防護衣や消毒薬の不足が深刻で、一般向けのマスクも品薄状態が続く。

我が家にはアベノマスクはまだ届かない。

神奈川県は東京と大阪に次ぐコロナウイルス感染患者の多い県なので、他県に住む知人や友人みんなが心配してくれている。

遠隔地からの贈答品や母の日を控えてプレゼントにはマスクが届く。有難いことである。

沖縄の友人からは貴重な消毒薬が届いた。

名産の泡盛をさらに二度蒸留して作られた高濃度アルコール。消毒薬としても使えるお酒ふた瓶。

心遣いに涙が出そうになる。もったいなくてとても手指の消毒には使えない。

しばらくは旅行に行けないのでいつになるかはわからないけれど、次に会う機会があったら、心からお礼を言いたい。

お礼の際には、訊かれても困らないように、泡盛が原料だから少しは味見もして、五感を活用した感謝と感想を述べないといけないだろうなあ。

これだけあればしばらくは晩酌には困らないだろうが、もしものために消毒薬として使えるように、手をつけるわけにはいかない。

神棚も仏壇もないのでテレビの前に飾ってある。