常念岳

土日、小屋泊まりで常念岳に登ってきた。
紅葉には少し早いが、いい天気が続く予報なので朝3時半過ぎに家を出た。
カーナビが古くてところどころで道が変わっていた。
とくに驚いたのは豊科のインターが安曇野と名前が変わっていたことだ。
いつからだろう、すっかり気がつかなかった。
登山口の一の沢(ヒエ平)には八時過ぎに着いた。
常念岳に登るのは1993年8月に三男坊を連れて燕から大天井を経て縦走した際に登って以来の
20年ぶり二回目だ。
この時は今回ピストンした一の沢コースを下った。
登山道は胸突き八丁まで沢沿いの気持のいいなだらかな道がつづく。
谷合の道に展望はないが木漏れ陽と咲き残ったアザミやトリカブトがあちこちにあって目を楽しませてくれた。
沢から離れ、胸突き八丁から上は梯子の続く急登になったが道はよく整備されていて歩きやすい。
途中のベンチで握り飯を食べたり休み休みでも常念乗越にはコースタイム通り4時間半で辿りついた。
いっきに展望が開けて正面に槍ヶ岳が聳えている。

小屋は少し谷よりにあり以前と同じ外観だったが
上から見ると改装して少し大きくなっているようだった。

荷物を置いて小屋から頂上までは一気に標高差400メートルを登る。
これがきつかった。

頂上は狭くて、展望はいいが以前に登った時の記憶がまるでない。

頂上から降りてくると小屋の休憩室はすでににぎやかな居酒屋状態になっていた。
中高年(早期高齢者)が多かったが若者も結構混じってしてさすがは北アルプスの人気の山小屋だと実感した。
小屋はまあまあの混み具合で、敷布団一枚にひとりとゆったりスペースだった。
夕食は揚げたてのとんかつで、冷えた生ビールが魅力的だったが持参した我が家のビールで乾杯し、
食事を終えて早くも18時に就寝したものの六人部屋は暑くて寝苦しかった。

夜半には三日月が出て星が綺麗だった。月のせいで夜空が明るかったので天の川は見えなかった。
今度来るときはぜひ三脚を持ってきて月光に照らされる槍ヶ岳の写真を撮りたい。
朝、八ヶ岳が頭をだした雲海の果てから朝日が登って
常念岳の姿がくっきり陰になって向かいの表銀座の峰に写り感動的だった。

紅葉の最盛期にはあと一週間以上は必要だろう、頂上のすぐ下の部分だけが紅葉していた。

爽やかな秋晴れの最高の登山日和の二日間だった。